テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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自身がしていたゲーム【ミクスト】のラスボスに転生しました!〜主人公さん!!ラスボスなので構わないで〜

第1話 - 【ミクスト】のラスボスに転生しました

2025年03月21日

#創作ストーリー

#一次創作

#創作BL

ぽんすけ

『ハルキ』

「はぁはぁはぁ…」

『サクナ』

「はは。負けちまったか…。」

『ハルキ』

「サクナさん…」

『サクナ』

「そんな顔すんなよ。幸せ者がさ…」

『サクナ』

「あーあ。報われねぇな。」

『ハルキ』

「どうして、こんなことをしたんですか？」

『ハルキ』

「貴方は悪い人じゃなかったはずでしょう？」

『サクナ』

「どうして…か。」

『サクナ』

「お前が。」

『サクナ』

「羨ましくて…羨ましくて、羨ましくて。そして」

『サクナ』

「憎らしかったんだよ。」

『ハルキ』

「憎らし、かった？」

『サクナ』

「あぁ。家族にも友人にも環境にも恵まれて、」

『サクナ』

「努力なんて知らないような顔をして、」

『サクナ』

「何もかもが俺と真逆で。」

『サクナ』

「だったらお前のことを絶望に突き落とそう。そう思ったんだよ。」

『サクナ』

「本当にごめん。」

『ハルキ』

「!!」

『サクナ』

「さぁ。さっさと殺せ。お前は俺を殺しに来たんだろ？」

『サクナ』

「もう抵抗はしない。早くしないと逃げるけどな。」

『ハルキ』

「………」

『サクナ』

「？」

『サクナ』

「おい早くしろよ。じゃねぇと本当に」

『ハルキ』

「逃げてくださいよ。」

『サクナ』

「は？」

『ハルキ』

「僕はあなたを殺す気はないです。」

『サクナ』

「何でだよ。俺は人を殺した。一人じゃない。何人もだぞ!!!」

『サクナ』

「殺してくれよ。」

『ハルキ』

「貴方は生きて罪償いができるはずです。」

『ハルキ』

「僕は殺さない」

『サクナ』

「っち」

サクナは城から出ていった

『ハルキ』

「っ…」

『A』

「これから、罪人サクナ・スクティアの処刑を開始する。」

『サクナ』

「…」

『A』

「罪状」

『A』

「学園内での暴力行動数件。器物破損数件。殺人数件。」

『A』

「これらをもち、国王はサクナ・スクティアを処刑人とした。」

『A』

「サクナ・スクティア最後の言葉だ。」

『A』

「何か言い残すことは、」

『サクナ』

「…」

『サクナ』

『もしも、こんな俺でも生まれ変わることができたら。』

『サクナ』

『今度はお前と…』

『サクナ』

「仲良くなりたいなぁ…」

『A』

「スクティアを処刑しろ。」

そうしてサクナの首元にナイフが添えられる。

『サクナ』

『俺がこんなことを言えるような人間じゃないことはわかっている。』

首元にあるナイフに力が込められる

『サクナ』

『沢山の人達の命を奪ったんだから。』

傍観者､被害者､遺族からの沢山の歓声

『サクナ』

『でも。でも、』

周りに止めてくれる人はいない。

『サクナ』

『どうか、』

そうしてサクナの頭は空に飛んだ

『サクナ』

『かみさま…』

周りには鮮血が散った

『ハルキ』

『僕がサクナの死を知ったのはサクナが処刑された3日後だった。』

『ハルキ』

『僕はサクナと戦ったあと気を失った。』

『ハルキ』

『4日間、寝たきりで見を覚まさなかったそうだ。』

『ハルキ』

『もし僕が気絶していなければ、』

『ハルキ』

『どこかで目が覚めていれば、』

『ハルキ』

『サクナは死なずに済んだのだろうか…』

『ハルキ』

『そんなことを思ってもサクナは帰っては来ない…』

『ハルキ』

『お願い』

『ハルキ』

『お願い、だよ…』

『ハルキ』

『どうか、どうか…』

『ハルキ』

『かみさま…』

『ハルキ』

「僕とサクナをまた、会わせてください。」

択

ノーマルエンド、かぁ〜。

択

『僕の名前は江月択(えずきたく)。』

択

『ただのゲームオタクだ。』

択

『僕は今日、好きなゲームの新作発売日で買いにいったときに、』

択

『今していたゲーム、【ミクスト】というゲームを買った。』

択

『なんとなーく、気になって買ってみたんだが、』

択

『ストーリーがとても面白かった。』

択

『簡単なあらすじは』

択

『主人公『ハルキ』は王国の第一王子。つまり次期国王で、』

択

『自身が通っている魔法学園で暴行事件や殺人事件が起こる。』

択

『その首謀者を見つける、と言うよりかは倒す話だ。』

択

あー。残り2つのエンド気になるなー。

択

でもなぁ、

択

昨日も徹夜したし今日も遅いし…

択

今日は寝ようかな。明日さっさと起きて続きしよう。

択

『そう言い、僕は布団の中に入り、目をつぶる。』

択

そういえば、あのゲーム始めたときに

択

一番はじめの画面に

択

［このゲームは様々なキャラが出てきますが、カップリングは1組です。］

択

って書いてたけど、ノーマルエンドは誰ともくっつかなかったなぁ。

択

ヒロインみたいな子結構出てきたし、

択

どの子にする？みたいな選択もあったけど、

択

結局主人公は誰と結ばれるんだろう。

択

『そんなことを考えながら、僕は眠りにつくのだった。』

？？？

『僕はそこで目を覚ます。』

？？？

ん？

？？？

あれ？

？？？

もう朝？寝た気がしないけど…

？？？

『そうして僕は起き上がる。』

？？？

ふわぁ〜

？？？

寝た気はしないけど長く寝てたのかも…

？？？

外めっちゃ明る…い？

？？？

『あれ？僕の部屋こんなだったっけ？』

？？？

『日の光が入らないような部屋のはずなのに…なんでこんなに部屋が明るいんだ？』

？？？

『おかしい…部屋もだけど、僕の身体も…』

？？？

『身体が軽いし、声もなんだか少し高い？』

？？？

『そう考えながら周りを見渡す。』

？？？

『すると部屋の角に鏡があった。』

？？？

『僕は大急ぎでその鏡へ向かう。』

？？？

『そして、その鏡に映っていたのは』

サクナ

え？

サクナ

『その鏡に映っていたのは僕が買ってやっていたゲーム。』

サクナ

『【ミクスト】の登場キャラクター『サクナ・スクティア』』

サクナ

『このゲームのラスボスだ。』

サクナ

あ、え？

サクナ

なんで僕、サクナになって…

サクナ

え？え？

サクナ

いや、よく転生物もゲームしたり、漫画読んだりしたけどさ、

サクナ

別に僕死んでないよ？神様とかとも会ってないよ？

サクナ

なんで転生してるの？

サクナ

『いや、転生じゃない可能性もあるか…』

サクナ

『サクナの身体に意識だけ入ってるとか？』

サクナ

もうそれ転生じゃん…

サクナ

とりあえず、どうしよう。

サクナ

これ、どうしたら……

サクナ

『僕の目に魔法学園の制服が映る』

サクナ

ゲームでしたから、学園までの道のりはわかる…

サクナ

今日の日にちは…？

サクナ

4月10日……

サクナ

入学式の日だ。

サクナ

学園に、行く…か。

サクナ

『ストーリーが進むとサクナは処刑されるけど、』

サクナ

『今、サクナの中にいるのは僕だ。』

サクナ

『僕はこの先の展開を知っているし、』

サクナ

『僕だったら処刑されないように立ち回れるはず。』

サクナ

『だったら学園に行って』

サクナ

『どうしてこんな事になっているのか、どうしたら元に戻れるのか』

サクナ

『それを調べたほうがいい気がする。』

サクナ

『そう考えながら僕は着替えて』

サクナ

『前日にサクナが用意していたであろう荷物を持って玄関へ向かう。』

サクナ

『玄関で靴を履いてドアに手を掛ける。』

サクナ

よし。処刑されないように学園生活を頑張ろう！！

サクナ

『そうして僕は何もいわずにドアを開け、家から出るのだった。』

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ぽんすけ

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