テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
1件
寺島あおいです🤍 今回、カラスが「寝るとハルが死ぬから嫌」って言葉から始まって、胸がぎゅっとなりました。それでも笑おうとするカラスに、レイが「ちゃんと寝ろ」「ハルがそんな顔みたら怒る」って言ったところ、すごく好きです。あの一言に、3年の時間とレイの変化が詰まってる気がして。 病室に響いた笑い声が「壊れた音じゃなかった」――この一文が刺さりました。最後のアベルの登場でまた空気が変わって、続きが気になりますね。
⸻ 「……寝ると、 ハルが死ぬから嫌」 ⸻ 病室が静かになる。 ノアの表情から、 少しだけ苛立ちが消えた。 レイは何も言わない。 ただ、 静かにカラスを見ている。 カラスは目を伏せたまま、 小さく笑った。
カラス
カラス
白いシーツ。 朝の光。 点滴の音。 全部静かなのに、 カラスの声だけが妙に痛かった。
カラス
カラス
レイの指が、 小さく動く。 カラスは続ける。
カラス
カラス
笑おうとして 少し失敗する
カラス
カラス
ノアが眉を寄せる。 レイの呼吸が、 少し止まった。 カラスは静かに笑う。
カラス
カラス
ゆっくりレイを見る
カラス
病室が静かになる。 ノアですら、 何も言わなかった。 カラスは続ける。
カラス
カラス
カラス
レイの目が揺れる。 カラスは少し目を細めた。
カラス
視線が、 ノアへ向く。 ノアが露骨に嫌そうな顔をする。
ノア
カラスは小さく笑った
カラス
カラス
ノア
カラス
ノア
でも。 レイが少しだけ、 ノアを見た。 その瞬間、 ノアがさらに不機嫌になる。
ノア
カラスが吹き出す
カラス
カラス
ノアが真顔で言う
ノア
カラス
でも。 その空気が少しだけ、 昔より柔らかかった。 レイは静かに椅子へ座ったまま、 カラスを見る。
レイ
レイ
カラスが少し目を見開く。 レイは続けた。
レイ
レイ
その瞬間。 カラスの目が、 ゆっくり揺れた。 泣きそうな顔。 でも、 ちゃんと笑おうとしてる顔。
カラス
カラス
カラス
ノア
レイ
珍しくレイが言った。 ノアが固まる。 カラスが声出して笑った。
カラス
ノア
でも
病室に響いたその笑いは 今までみたいな壊れた音じゃなかった
病室に、 少しだけ穏やかな空気が流れていた。 カラスが笑っている。 それだけで、 なんだか変な感じだった。 ノアはまだ不機嫌そうに椅子へ座っている。 脚を組み、 露骨に「帰りたい」顔をしていた。 カラスはそんなノアを見て、 少し笑う。
カラス
カラス
ノア
カラス
カラスは目を細めた
カラス
その瞬間。 ノアの顔から、 少しだけ刺々しさが消えた。 レイは静かに窓の外を見る。 朝の光。 青白い空。 三年前の頃は、 朝なんて嫌いだった。 夜が終わるたび、 全部現実に戻る気がして。 でも今は。 隣に誰かがいる。 その感覚が、 少しだけ怖くなくなっていた。 カラスがぽつりと呟く。
カラス
カラス
レイの目が揺れる。 ノアは静かに二人を見る。 カラスは少し笑った。
カラス
昔を思い出すような顔
カラス
カラス
レイが小さく言う
レイ
カラス
レイ
カラス
カラス
病室に、 小さな笑いが落ちる。 その時。 ——コンコン。 扉がノックされた。 全員の視線が向く。 ゆっくり扉が開く。 入ってきたのは、 アベルだった。 黒スーツ。 赤い目。 静かな空気。 でも。 今日は少しだけ、 疲れて見えた。 カラスが小さく笑う。
カラス
アベルは静かに病室へ入る。 そして。 レイを見る。 数秒。 それから、 低く言った。
アベル
空気が変わる。 ノアが眉を寄せた
ノア
アベル
アベルの赤い目が静かに細まる
ジン