稜太と別れてから、一年半が経った。
莉緒ちゃんが退院すると同時に、稜太は一緒に東京へ帰った。
私は休んでいた高校に戻って、何とか卒業することができた。
そして、東京の大学へ進学をすることになった。
この三月に、私は上京した。
菜穂
私は新生活の買い物をするために、繁華街に来ていた。
人混みの中をキョロキョロとしながら歩いていると、アパレルショップの前を通りかかった。
その出入口から、見覚えのある女の子が出てきた。
それは、莉緒ちゃんだった。
菜穂
そう声をかけると、向こうもこっちに気づいた。
莉緒
莉緒
莉緒は笑顔でそう言った。
私たちは近くのカフェに入って、近況を話した。
向かいの席に座っている莉緒ちゃんは、見た目もオシャレで、以前とは違った明るい印象だった。
莉緒
莉緒
菜穂
莉緒
莉緒
菜穂
菜穂
莉緒
莉緒
菜穂
菜穂
私は莉緒ちゃんの成長に驚いていた。
菜穂
私はずっと気になっていることを聞いた。
莉緒
菜穂
菜穂
莉緒
莉緒
莉緒
菜穂
菜穂
莉緒
菜穂
莉緒
莉緒
そう言って、莉緒ちゃんはメモ用紙を私に渡した。
莉緒
莉緒
莉緒
莉緒
莉緒は明るい笑顔で言った。
その後は他愛もない話をして、それぞれ帰った。
家に帰ると、莉緒ちゃんにもらったメモを見た。
菜穂
私は稜太の住んでいる場所へ行くのを躊躇していた。
住所の書かれたメモを見つめていると、千夏からメッセージが来た。
千夏
菜穂
千夏
千夏
菜穂
千夏
菜穂
千夏
菜穂
千夏
菜穂
千夏
千夏
菜穂
菜穂
菜穂
菜穂
千夏
千夏
千夏
菜穂
千夏
菜穂
大学の入学式の日になった。
結局、決心がつかなかった私は、稜太と会っていなかった。
スーツに着替えて、大学へ行った。
キャンパスの入口は、満開の桜が咲き誇っていた。
私はその道を歩いていった。
一部の校舎は改装中だった。
作業服を着た作業員が、作業をしている。
その校舎から、一人の作業員が出てきた。
菜穂
私は驚いた。
稜太だった。
稜太
稜太は私に気づいて、そう言った。
菜穂
稜太
稜太
菜穂
チャイムが鳴った。
稜太
稜太
稜太
稜太はそっけない態度で、校舎の方へ戻ろうとした。
菜穂
菜穂
私は思わずそう呼んで、稜太のもとへ駆け寄った。
勢いよく抱きつくと、稜太は受け止めてくれた。
菜穂
稜太
稜太
そう言って、稜太は私をギュッと抱きしめた。
菜穂
菜穂
私は稜太の顔をもう一度見た。
菜穂
稜太
菜穂
そう言って、私は微笑んだ。
稜太も微笑んだ。
私たちは見つめ合った。
稜太
菜穂
私たちは、キスをした。
終わり
コメント
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稜太くんんんんん! 菜穂ちゃんんんんんん! 莉緒ちゃんんんんんんんん! 皆がしあわせになってて、すごい感動しました! 毎話毎話ハプニングやドキドキがあって、 読んでいてすごく楽しかったし、勉強にもなりました! ありがとうございました!✨🎂🎉🎊✨
『君を誰にも渡さない』は今回で最終話です…! 読んで下さった皆さん、ありがとうございます😊