リルゼ・ディスティニー
リルゼ・ディスティニー
リルゼ・ディスティニー
リルゼ・ディスティニー
リルゼはとある策を思いつく。 そして、それを実行に移すことにした。
弓を取り出し、もう一度セルリアンと向き合う。 そして、矢を放った。
セルリアン
セルリアン
リルゼ・ディスティニー
リルゼ・ディスティニー
セルリアン
セルリアン
リルゼ・ディスティニー
リルゼ・ディスティニー
リルゼ・ディスティニー
セルリアン
セルリアン
ガタガタガタ……
すると、突然地面が揺れだした。 地震とも取れるその揺れは、収まらずにずっと続く。
リルゼ・ディスティニー
セルリアン
セルリアン
セルリアン
セルリアン
リルゼ・ディスティニー
リルゼ・ディスティニー
リルゼ・ディスティニー
リルゼ・ディスティニー
リルゼ・ディスティニー
セルリアン
リルゼ・ディスティニー
リルゼ・ディスティニー
ガタガタガタッ……!
ガタガタガタッ……!
セルリアン
先程よりもより一層、強く揺れ始める。 見ると、近くにある建物がリルゼの方に向かって倒れてきているということが分かった。
リルゼ・ディスティニー
リルゼ・ディスティニー
セルリアン
セルリアン
弱い犬ほどよく吠えるってこのことかしら?
セルリアン
セルリアン
セルリアン
そうして、セルリアンは瓦礫の山を漁り始める。 その中に居るであろうリルゼを見つけ出すためだ。
セルリアン
セルリアン
これじゃあ即死じゃない?
そう呟き、セルリアンが 瓦礫の山から見えたリルゼの腕を掴むと──
その手が、セルリアンの腕を掴み返した。
セルリアン
セルリアン
リルゼ・ディスティニー
リルゼ・ディスティニー
勝ったって思い込んじゃって本当に可哀想。
セルリアン
ブォンッ──
その瞬間、セルリアンの頭を何かが強く殴った。 それは街灯で、よく見ると街灯には鎖が巻きついている。
セルリアン
リルゼ・ディスティニー
文句ないよね?
リルゼ・ディスティニー
リルゼ・ディスティニー
リルゼ・ディスティニー
どう? 死なないんだよ? 嬉しいでしょ?
気付けばリルゼは瓦礫の山から脱出していた。 そして、セルリアンの腕を握る。
セルリアン
リルゼ・ディスティニー
リルゼ・ディスティニー
油断させてこれが楽しいんだよね。
リルゼ・ディスティニー
リルゼ・ディスティニー
天河 翠
天河 翠
リルゼとセルリアンが戦っていた頃、 街中でもレジェンと翠がナジェと戦っていた。
翠はナジェに蹴り飛ばされ、建物の壁に激突した。 そして、レジェンは現在ナジェの能力で力を吸収されている。
天河 翠
天河 翠
天河 翠
天河 翠
これじゃあ武器を持って戦えない……。)
天河 翠
ナジェ
アナタから始めましょう。
天河 翠
ナジェ
ナジェ
ナジェ
天河 翠
ナジェ
何か言い残すことは?
ナジェ
天河 翠
天河 翠
ナジェ
ナジェ
突然、ナジェは右腕を抑えながら蹲る。 翠は全て知っていたかのように微笑を浮かべていた。
???
???
天河 翠
天河 翠
グラスラーバ・レジェン
グラスラーバ・レジェン
ナジェ
ナジェ
グラスラーバ・レジェン
グラスラーバ・レジェン
やられっぱなしも俺のスタンスじゃないし。
グラスラーバ・レジェン
天河 翠
本当にそうだったんだね。
グラスラーバ・レジェン
ナジェ
今のアナタ達に何が出来るというのですか!
グラスラーバ・レジェン
それ俺の能力〜。
ナジェ
言うことを聞かないナジェの右腕。 いつの間にか、その腕は人形のもののようになっていた。
ナジェ
ナジェ
でも、これなら──!
ナジェは動きにくい右腕をどうにか動かし、 銃口を翠に向けた。
天河 翠
天河 翠
天河 翠
天河 翠
ナジェ
グラスラーバ・レジェン
凄。これ能力?
天河 翠
ナジェ
素直に負けを認めます。
天河 翠
天河 翠
どこに居るんだろうね?
グラスラーバ・レジェン
青いのと一緒に消えたんだっけ?
天河 翠
グラスラーバ・レジェン
グラスラーバ・レジェン
天河 翠
ナジェ
しかし、ナジェの淡い期待はすぐに打ち砕かれた。 どこからともなく、無傷のリルゼ“だけ”が現れたのだ。
リルゼの姿を確認した瞬間、ナジェは自分達が敗北したということを察した。
リルゼ・ディスティニー
戦闘は……終わったっぽいね!
天河 翠
そっちこそ終わったの?
リルゼ・ディスティニー
グラスラーバ・レジェン
はどこに行った?
リルゼ・ディスティニー
戦いが終わって私だけ戻ってきちゃったし。
天河 翠
天河 翠
グラスラーバ・レジェン
リルゼ・ディスティニー
ナジェ
ナジェ
ナジェ
ナジェは、そんなことを考えながら瞼を閉じた。