悠佑
息を切らしながら崩れていく空間を 眺める
悠佑
悠佑
悠佑
酷く歪んだ顔にはなんの説得力もない
悠佑
俺のことを何一つ教えられなかった
それだけ、少し、後悔している。
悠佑
悠佑
悠佑
悠佑
悠佑
アイツらの名前を確かめながら 愛おしげに呼ぶ
悠佑
もうここに彼らはいないけれど
悠佑
それでも、良い。
悠佑
瞬間、その空間は消え去った。
音もなく、静かに
まるで元々存在していなかったように
消え去った。
悠佑
兄貴になりたいな
そんな夢を抱えた青年を巻き込み
世界は創り変わった
朝 いつものように次男…ないこを 起こしに行く
ないこ
悠佑
ないこ
寝ぼけた声で返されるのも いつものことだ。
悠佑
バサッ!と布団を剥ぎ、 直射日光を食らわした
ないこ
悠佑
悠佑
安定のクソデカボイスを 耳元で食らわすと流石のないこも
ないこ
と、先程の寝ぼけた声が嘘のように ハキハキとした声で返した
悠佑
悠佑
ないこ
まだ何かあるのか…と言った表情を している まだあるに決まってるのに
悠佑
悠佑
にっこりスマイルなのにこれほど 怖く見えるのは何故だろうか
ないこ
その理由をないこが一番知っている
悠佑
ああ、幸せだと悠佑はこの朝が、 この毎日が来るたびにそう思う
何故か。
悠佑
悠佑
そう、彼は微笑む
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、神がいる