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ここは螢光中。

現在、レイのいるクラスと浜里のクラス合同で

習字の授業の真っ最中。

レイ

カネダ、字綺麗だね....

カネダ

えへへ....、おばあちゃんにコツを教えてもらったんだ。

レイ

流石カネダのおばあちゃんだね....

カネダ

レイちゃ...レイくんも始めてにしては綺麗に書けてるね?

レイ

そうかな?...

カネダ

うん!自信持って!

レイチェルとカネダは後、小筆で自身のクラス、名前などを書くだけだ。

ダフ

レイくん、ごめん(汗)

ダフ

墨汁を恵んで(汗)

カネダ

ダフ、レイくんの墨汁ちょっとしかないんだよ。

レイ

いいよ、カネダ。

レイ

後、名前とか書くだけだし。使っていいよ

ダフ

ありがとう(汗)

タミヤ

レイー、小筆余ってねーか?

レイ

今使ってるなう。

タミヤ

まじかよ、一瞬だけ貸して欲しいんだけど。

カネダ

あれ?タミヤくんの小筆は?

タミヤ

さっき、筆先取れちまってさ。すっぱぬけてどっか行った。

レイ

何をどうしたら、筆先だけすっぱぬけて無くすの?....

タミヤ

後ちょっとなんだよ、な?頼む、一瞬だけ!

レイ

すぐ返してね...

タミヤ

さんきゅー!後でイチゴオレ奢るから!

レイ

よろしくね....

カネダ

....な、なんか、タミヤくん達。レイくんにもの借りる事多くなったよね。

レイ

この前なんて、タミヤが筆箱忘れてくるしね....

カネダ

ねー...。ダフなんか、宿題の答え、レイくんの丸写しだよ。

レイ

あー....それも最近多くなったね。

カネダ

それでさ、レイくん。小筆は余ってるの?.....

レイ

あったかな....

レイ

探して見るね....

浜里

筆ならここにあんだろ

レイチェルが鞄を漁っていると頭上から浜里の声がしたと同時に

頭に冷たいものがかかった。

レイ

え...

カネダ

!!?

ボタボタとレイチェルが結っている髪を頬をつたって流れてきたのは、

黒い水....いや、墨汁だった。

浜里

お前の長ったらしい髪が筆代わりだw

レイ

......

ダフ

?! レイくん!?

タミヤ

浜里お前っ!!

放心していたレイチェル。

しかし、浜里から鈍い音がするとレイチェルは正気に戻った。

浜里

!?

レイ

恐らく浜里は殴られたのだろう。

しかし、誰に?

浜里を殴ったのは、タミヤでもダフでレイチェル自身でもない。

タミヤ

カネダ!

カネダ

っ!....

レイ

カネダっ....

浜里を殴ったであろう手には、硯が握られていた。

他の男子生徒

け、喧嘩だ!!

浜里

金田!!お前、よくもっ!

カネダ

謝れよ!レイくんの髪に、こんな事しやがって!

レイ

やめて!カネダ!

タミヤ

よせっ、カネダ!!

ダフ

ち、力強っ!?

タミヤがカネダに組み付き、ダフもカネダに抱きつく。

レイチェルはカネダが持つ硯を取り上げようとする。

後に先生が駆けつけ、事情聴取されたレイチェル達。

今回は浜里にも非はあるとして、カネダも反省文を大量にかかされ、説教された。

レイ

どう?....

雷蔵

ダメだわ、全然落ちてない。

基地にて、墨汁により所々黒に染まってしまった髪を何度も洗い直すレイチェル。

カノン

墨汁がかなり染み込んじゃって、落ちにくくなってるんだわ。

レイ

学校でも洗ったんだけど.....

雷蔵

いやん。これ以上洗ったら、髪が痛んじゃうわ。

カノン

けど、このままにはできないわ。

レイチェルの髪を触りながらドライヤーをするカノンと雷蔵。

レイ

....へっくしょん!

雷蔵

あら、湯冷めしちゃったわね。

カノン

私、暖かい飲み物持ってくる!

カノンがレイチェルの部屋から出ようとした時

タミヤ

うおっ!?びっくりした。

カノン

タミヤくん。

タミヤ

どうだ?レイの髪

カノン

ううん、全然よ。

タミヤ

そっか....

タミヤとカノンは雷蔵にドライヤーをかけられているレイチェルの後ろ姿を見つめる。

カノン

カネダくんはどう?

タミヤ

絶賛落ち込み中。

タミヤ

俺たちで慰めてやってんだけど、中々、な....

カノン

もう!皆して最近レイチェルに頼りすぎよ!

雷蔵

そうよそうよ!男の子でしょ?!

雷蔵

しっかりしなさいよ!

タミヤ

聞こえてんのかよ。てか、おめーも男だかんな!

雷蔵

私をあんた達と一緒にしないで頂戴!

雷蔵

それで、どう?だいぶ落ちたほうかしら?

雷蔵はレイチェルの髪をタミヤに見せる。

タミヤ

最初の状態より全然ましになったけどよ。

タミヤ

中間ぐらいのとこ....あれはどうにもなんねーのか?

腰の長さまである金髪の髪に墨汁がかかった後が

所々見られた。

カノン

あれでも、4回以上は洗ってるのよ

雷蔵

シャンプーも変えたりしたけど、これ以上洗ったりすると髪が痛んじゃうのよ。

タミヤ

まじかぁ....あれが限界か。

レイ

.....(髪、いじいじ)

タミヤ

.....レイ

レイ

! タミヤ...

タミヤに呼ばれ、レイチェルはタミヤ達のそばに歩み寄る

レイ

.....どう、かな。

タミヤ

だいぶましになったぜ。

レイ

変じゃない?

タミヤ

別にいつもと変わらn

カノン

ドゴッ(ひじ打ち)

タミヤ

ヴッ!?
い、いつもより倍かわいい!!

レイ

.......そう。

レイ

カネダに会いに行ってくる....

タミヤ

お、おぅ....

レイチェルが部屋を出ると、タミヤはカノンにひじ打ちされたお腹を押さえる。

タミヤ

いっってぇな!!?

タミヤ

な、何すんだよ、いきなり....

カノン

お馬鹿!レイチェル、すごく傷ついてるんだがら

カノン

少しは気を使ってあげて!💢

タミヤ

だ、だからってひじ打ちはねーだろう!

雷蔵

カノンの言う通りよ!お馬鹿!硬派!リア恋製造機!

タミヤ

な、!?

レイチェルは、カネダがいるであろう牢屋に向かった。

レイ

カネダ....

カネダ

.....

狭い牢屋の中でうずくまるように座っているカネダにレイチェルは話しかける。

レイ

カネダ....

カネダ

.....レイちゃん。

カネダ

髪....直りそう?

レイ

見て、だいぶ落ちたほうだよ。

カネダ

......全然じゃないか。

レイ

....大丈夫だよ、たぶん。

カネダ

レイちゃん....ごめん

レイ

うん?

カネダ

僕、浜里を前にすると、何もできなくて......

カネダ

レイちゃんの近くにきたの、知ってたのに....

レイ

平気、だよ...

レイ

だって....

カネダ

レイちゃん。カッター持ってたもんね....

レイ

あ、ばれてた....

カネダ

だから、僕、硯で....

レイ

そっか....

レイ

ありがとう、カネダ....

カネダ

どういたしまして....

レイ

.....

カネダは全く牢屋から出ようとしないので、彼の気が済むまで

側にいたレイチェルだった。

短編集!皆DEもっともっと光クラブ★

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