片思い

いつの間にか僕の中のずっと奥にそれはあって

ﾄﾞｷﾄﾞｷ

空の青より夕暮れの赤より

当たり前になっていたの

ﾄﾞｷﾄﾞｷ

瞬きさえ忘れるほどに

街の音も聞こえないほど

大丈夫だよ、

届かないのは知ってる

ただずっと見つめていたい

君の隣で笑っているあの人にはなれないや

どうしたらいい？

わかんないよ

ただ痛いの

____だからこれ以上

君に惹かれないよに、 ぎゅっと目を閉じて

耳を塞いで蹲っていた

ﾄﾞｷｯ

私の身体中流れる赤い熱の脈を

まだ止めないまま

今にも張り裂けてしまいそうなほど

燃えそうなほど

狂いそうになる

だからお願いよ

ねぇ、

もしも君が気づいたなら

困り顔でもいいから

君をまだ知らないあの人がいて

あの人を知らない君がいたとして

どうか出会わないで

そんなこと夢見て酷く惨めになる

こんな僕はもう嫌だ

ただ恋してるだけなのに

ｷﾞｭｯ

君の傍に少し居させて

声を聞かせて

それだけで良かったのに、

きっともう少しで

言葉にしてしまった恋はあまりにも頼りなくて

ほら届かなくて

もう惹かれないように

目を閉じたって

耳を塞いだって

どうしようもなくて

もう戻れないから

そんな顔しないで。

あの人への半分でもいいから

きっとそれだけで

今だけは笑えるから