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不破湊
不破湊
もしかしたら勝てるかもしれない
そんな考えが能力を過ぎる
こんな事を戦闘中に考えるなんておかしい そんな事は分かっている
だけど俺は思考を止めれるほど 器用なものではない
俺は､能力と相性が悪い
不破湊
不破湊(幼少期)
嫌でも周りの空気を感じ取って
勝手に傷ついて､凹んでばかりだった
友達なんて、マトモにいなかった
ブワッ…！
不破湊(幼少期)
なんでこんな奴がアイツなんて死んどけばよかったのになんでアイツなんかが生きてるのアイツのせいで毎日が最悪だクソ野郎生きている資格なんてある訳ない気持ちが悪いゴミカスクズ死んじまえ
聞こえてもない事を勝手に想像して
不破湊(幼少期)
能力の抑え方もよく分からなくて ずっと独りで苦しんでいた
不破湊(幼少期)
耳を塞いでも聞こえるこの幻聴に 何年も何十年も苦しまされて来た
こんなカッコ悪い自分が
大嫌いだった
それでも自分の能力を
自分を好きになりたくてホストになって
それでも人の心の醜さに失望して
そんな中やっと掴んだ光がこれなんだ
不破湊
みんなの助けになりたくて？
人の力になりたくて？
目指した理由はそんなものでは無かった
ただ
ただ人から
そんな能力気持ち悪い
私達の考えてる事わかるの？
怖い
やめて
来ないで
話しかけないで
嫌い
嫌い
嫌い
嫌い
嫌い
嫌い
嫌い
嫌い！
私のハンカチ､貴方が見つけてくれたの？
ありがとう
ありがとう！
いい子だね
すごいね
よく頑張ったね
偉いね
すごいね
ありがとう
ありがとう！
ありがとうございます
ホントにありがとう
感謝してもしきれない
ありがとう
ありがとう
ありがとう
不破湊
不破湊
不破湊
不破湊
バンｯ！
桃色の精
俺の放つ銃弾が桃色の性の肌をかすむ
やはり血は出ない
だけど宝石にヒビが入ったように
肌が裂ける
不破湊
1人居なくなってから動きが鈍い
仲間が居なくなった事の喪失感？
それとも運命共同体だから？
そんなの分からないけど
やってやる
バンｯ！
足に力を入れろ
片方は武器も無いんだ
また甲斐田の時みたいにビビって チャンスを逃すのか？
不破湊
桃色の精
赤色の精
不破湊
桃色の性がよろめくと､赤色の性が心配そうに駆け寄り､守る体制に入る
赤色の精
不破湊
不破湊
誰かが言った
「くらげは毒があるから綺麗」
だと
不破湊
綺麗なんだ
バンｯ！
赤色の精
桃色の精
桃色の精
赤色の性の宝石に俺の銃弾が ビビを入れる
そのまま宝石を貫き､紫の性と同じように
輝く1つの宝石となった
桃色の性は手を伸ばし､割れぬ様に優しく 包み込み､抱きしめた
不破湊
コツコツコツ…
桃色の精
カチャッ、
桃色の性に銃口を向ける
不破湊
桃色の精
桃色の精
不破湊
桃色の精
桃色の精
不破湊
不破湊
不破湊
バンｯ！
銃弾を放った､その時の音は
俺1人となった部屋により一層響いた
