一緒に居てほしい

ぱっ と目が覚めた時の俺は

今までにないくらいに汗をかいていて

さっき見た夢の内容も

曖昧なくらいに身体が熱い。

ただ、横で眠る○○を見ただけで

自然と涙が出てきそうになるくらいに

残酷な夢だった。

俺の手を握ってすやすやと眠る○○

泣きそうになる気を堪えて

リビングへ向かった

寝室にあかりが漏れないように

豆電球をつけ

体温計で熱を測る

そのままソファにダイブすると

身体に力が入らなくて、

目を閉じようとした時

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

あまりにも高すぎる温度に

驚きながらも身体は動かない。

その熱を見てから よりだるくなった気がして

このままお寝てしまおうと思ったとき

目を擦りながら向かってくる○○

いつもなら可愛くて可愛くて 仕方がないはずなのに

熱の影響なのか、

抱きしめたい衝動が 抑えきれなくなった

俺より遥かに小さい○○に

背中をトントンされながら

ぐったりしているだけなのに

何故か目から涙が溢れ出て、

ずっと抱きしめてたかったのに、

まったく動こうとしない身体

手を広げる○○に包まれると

何故かやっぱり涙が出てくる

その後目を瞑ると

すぐに眠気がして

そろそろ眠れそうな時に

彼女の声がして。