一日が過ぎるのはあっという間だ
憂鬱だと思っていても
友達と居れば案外早い
今日はそう感じた
伊澄
どーすんの?
藍
何がァ、??
伊澄
このまま茉衣の家行くか?
藍
そォしよォ
遥陽
……
遥陽
茉衣の家知ってんの、??
藍
一応ねェー!!
伊澄
親友らしいし
" 親友 "
俺と伊澄みたいだ
遥陽
親友…
伊澄
んま、
伊澄
俺と遥陽みたいな関係だよ
藍
うェ、…
藍
付き合ってんの、!?!!
好き
伊澄の事は好きだ
でも
遥陽
付き合ってない
伊澄
俺恋愛対象男じゃねぇよ
藍
ェ、かわいそ
かわいそう
そう……なのか
…………
伊澄は……
藍のことが…
藍
よォし
藍
着いたァ
遥陽
ここが茉衣の家…
話していたら
扉が開いた
茉衣
…………、
茉衣
藍ちゃん…?
藍
茉衣ッ!!
勢いよく抱きついたと思えば
茉衣は嬉しそうに笑って
泣いていた
茉衣
良かったぁ …
藍
迷惑かけてごめんね、
伊澄
迷惑って思うバカがどこにいんだよ
茉衣
そこにいるでしょ
藍
そォだ、そォだ!!
遥陽
確かに…
伊澄
遥陽もかよ!?
何気ない会話
みんなに出会ってから随分と変わった
気付けば外も暗かった
帰る時間を想定した
だから早めに別れることにする