青春と書いて~あおはる~　坂口先生視点

僕、坂口は一人廊下で職員室に向かっていた。

時刻は午後4時。 どこか出掛けるにはちょっと遅い。 色々思いながら櫻木先生につられてこられた場所は

櫻木先生がちょっと錆びた扉を開けた。 そこには階段が続いていた。

扉を開けて、階段を登った先は屋上だった。 夕日がキラキラと輝いて僕たちを照らした。

櫻木先生から手を出してと言われて屋上の鍵を渡された。 鍵には可愛い猫のキーホルダーがついていた。

僕たちは自分たちが持つ担当の教室に入って入学式の準備を着々と進めることにした。

僕は自分の服のポッケに入れていたメモ帳を取り出して 買うものリストを作った。

【買うものリスト】 ・三色ボールペン ・プリントまとめるための分厚めのファイル ・スタンプのインク（赤） ・定規 ・PCケース ・腕時計 etc...

僕は二人が見えなくなるまでその場から動かなかった。

ｱﾅｳﾝｽ＜足元にご注意ください

ｱﾅｳﾝｽ＜次は終点、〇〇駅でございます 　　　ご乗車ありがとうございました

家に帰ってきて無心でベットに飛び込んだ。

僕は前いた中学校で色々あってうつ気味だった。 とにかく自分に自信が持てなくて、 何をやっても失敗しかしない自分が嫌いだった。

そして、いつの間にか目を閉じていた。