テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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恋い焦がれシンフォニー

第36話 - 𝗲𝗽_𝟯𝟲

1,113

2024年08月02日

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𝘴 𝘶 𝘮 𝘦 𝘴 𝘩 𝘪

__𝗛

はぁ？？

__𝗛

それ、どういうこと？

__𝗛

大山津見神の神使として仕えていたシヴァくんが、実は大国主命様だなんて…頭が追いつかないよ…

__𝗦

…事代主神、申し訳ない

__𝗦

不甲斐ない俺ではあるが、これから着いてきてくれると嬉しい

__𝗛

それはもちろんです

__𝗛

最初から '' そいつ '' は気に食わなかったので ᐢ⩌⌯⩌ᐢ

__𝗧

うるせぇ！！！

__𝗧

だまされてたくせに！！

__𝗛

こんのｯ……！､

__𝗧

うわぁ〜ん、こやつらがいじめてくる〜

__𝗧

のあ助けてや〜 > <

𝗛__

…なんでのあちゃんに懐いてるの？？

𝗗__

…のあちゃんがこいつを神使として受け入れるのを承諾したから

𝗛__

はぁ？？！

𝗛__

ちょっと待って、'' 金神（こんじん） '' を神使にするとか大山津見神本気？？՞ ՞

※ ＜金神＞とは…陰陽道おんようどうで祭る方位の神。金気の精で、この神がいる方位に向かって土木を起こしたり、移転・出行・嫁取りをしたりすることを忌む。

__𝗗

仕方ないだろー、大国主命様の御命令だぞ…

__𝗛

あー…それはドンマイとしか…

__𝗗

にしても……

__𝗧

のあ！おれとけっこんして！！

𝗡__

え〜、私がもう少し大人になったらね՞ ՞

__𝗧

わかった！おれ迎えにいくから！！

𝗡__

はいはい笑

𝗡__

待ってるね笑

__𝗧

うん！！

__𝗛

やっぱり…

__𝗗

あのガキだけは…

許せない…… ^ ^

__𝗡

…御二方、仮にも子供相手なのですから言葉遣いには慎んでください՞ ՞

__𝗗

子供なのが余計腹立つんだよ…… ^ ^

__𝗛

そーだそーだ

__𝗡

お、大人気（おとなげ）ない……

__𝗬

……！

__𝗬

ここは…… ､

__𝗥

！

__𝗥

事代主神様！

__𝗘

夕晏様がお目覚めになりました！

__𝗛

！

__𝗛

兄上、体調の方は大丈夫？？

__𝗬

……全て終わったのか

__𝗛

…やっぱり何か知ってるんだね

__𝗬

…ああ、帰ったら全て話すよ

__𝗬

事代主、君が見た分の全てもね

__𝗛

…それじゃあ全部話して、兄上

__𝗬

……分かった

__𝗬

あれは……大国主命様の側近試験を受ける一週間前のこと____

~ 側近試験を受ける一週間前 ~

その日、俺は外を散歩していた。

その日の俺は普段しないような行動を沢山とっていたから、もうその時から俺の身体には '' 異変 '' が起きはじめていたんだと思う。

散歩だなんて俺の性分には合わないからね。

そして、一匹の '' 虎 '' が俺の目に入った。

｢何故こんな所に虎がいるのか｣と考える前に足が動いていた。

今考えるとそれは金神の化身だった。

足を進めると、そこには、明らかにもう人間の手入れが行き届いていないお社があった。

そしてその奥で待ち構えていたのが___

金神だった。

__𝗧

｢ …お主を待っとったで。｣

𝗬__

｢そ、それってどういう…… ｣

__𝗧

｢お主には叶えたい願いはあるか？？｣

𝗬__

｢ ……あります。｣

𝗬__

｢家族に楽をさせてあげたいです。｣

__𝗧

｢ええ願いやな。｣

__𝗧

｢ ……その願い、今すぐにでも叶えたないか？？｣

𝗬__

｢？！｣

𝗬__

｢ …俺は一体何をすればいいのですか？？｣

__𝗧

｢笑｣

__𝗧

｢話の飲み込みが早くて助かるわ｣

__𝗧

｢まーわしの '' お手伝い '' を少しばかりしてもらうだけや｣

𝗬__

（なんか怪しいな…… ）

__𝗧

｢ …今わしの言ってることが怪しいと思ってるやろ笑｣

𝗬__

｢！｣

__𝗧

｢安心せい、そう変なことはせえへんから｣

__𝗧

｢まあ…… ｣

__𝗧

｢ちょっとお主には眠ってもらおうか｣

𝗬__

｢？！｣

そこで俺は金神の主結界が '' 催眠結界 '' だったことを思い出した。

その後のことは鮮明に覚えている。

｢俺｣としての意識はあったんだけど、金神に操られていて抗うことができなかった。

つまり、心は｢いつもの俺｣だったけれど、身体は｢金神の側近の俺｣が支配していたんだ。

そして、事代主が見た、側近試験の日がやってきた___

__𝗧

｢今日は皆の衆、わしの側近試験のために集まってくれてありがとう｣

__𝗧

｢皆の活躍を期待してるで｣

__𝗧

｢夕晏、お主は何も心配しなくてもよい｣

__𝗧

｢これはお主をわしの側近にするための側近試験やからな｣

𝗬__

｢ ……御意｣

しかし、そこで思いもよらない出来事が起きた。

__𝗧

｢最終試験に残ったのはやはりお主、夕晏だけみたいやな｣

__𝗧

｢ ……だが、ここで簡単に合格を出すのはつまらんな｣

𝗬__

｢ ……と、おっしゃりますと…？？｣

__𝗧

｢死ね｣

𝗬__

｢ ……はい？？｣

__𝗧

｢ここで死んでみせよ、夕晏｣

ここで俺は金神と出会ってしまったあの日から死ぬ運命だったのだと悟った。

金神に従ってこの世界に迷惑をかけるくらいなら死んでしまった方がマシだと思った。

だから俺は覚悟を決めた。

𝗬__

｢ ……御意｣

__𝗧

｢！｣

__𝗛

｢兄上…側近試験を受けるのは本当に本心なのか…？？｣

__𝗛

｢僕にはもう何も分からない… ｣

__𝗛

｢ ……兄上が生き残ってくれていればいいんだけど… ｣

__𝗛

｢！｣

__𝗛

｢あ、あれは兄うe…… ｣

𝗬__

｢うｯ…… ､！｣

__𝗛

｢ ……え？？｣

バタｯ……

__𝗛

｢あ、兄上……！､？｣

__𝗛

｢〜〜ｯくそっ…！､｣

𝗬__

（ ……ん、今のは事代主……？？）

𝗬__

（ ……最後まで…何もできてやれなくて…ごめん）

𝗬__

（こんな兄でごめんな…… ）

__𝗧

｢ ……素晴らしい｣

𝗬__

「 ……ん、あれ､」

𝗬__

「俺は…死んだはずじゃ…… 」

__𝗧

「夕晏」

𝗬__

「！」

__𝗧

「お主をわしの最側近に命ずる」

𝗬__

「最側近……？！」

__𝗧

「できるな？？」

𝗬__

（ここで断ろうにも、どうせ '' 金神側の俺 '' が邪魔をしてくるだろう）

𝗬__

（ここで断らず、復讐の機会を伺った方が良さそうだ）

𝗬__

（となると、答えは決まった___ ）

𝗬__

「 ……御意____ 」

恋い焦がれシンフォニー

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遅くなった！今回も最高！水曜日待ってるね！

最高でした👏✨ 次も楽しみにしてます( *´꒳`* )♡

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