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3 - イジメガイドブック 第3話

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2020年02月13日

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職員室

シュウヤ

先生、ちょっといいですか?

エイコ

うぅ…ぐすっ…

担任

どうした?なんで泣いてるんだ?

エイコ

うぅぅ…っ!

シュウヤ

エイコは自分じゃ話せないみたいなんで、これを見てください

シュウヤはさっき撮影した写真を担任教師へ見せた

担任

なんだこれは!

エイコ

マ、マドカがいきなり殴って来たんです…!

担任

いきなりって、なにか事情があったんじゃないのか?

シュウヤ

いいえ。俺も偶然その場面を見てたんですけど、マドカが突然手を上げたんです

担任

大人しい生徒なのに、どうしてこんなことを…

エイコ

きっと、ストレスが溜まっていたんだと思います

エイコ

マドカは誰よりも勉強を頑張っていたから…

エイコ

だから私、マドカを励まそうと思って『上手なイラストだね』って言ったんです

エイコ

でもつい出過ぎた真似をしちゃって、キャラクターの黒目は大きい方が可愛いとか言っちゃって…

エイコ

そしたらマドカ、まるで人が変わったみたいに怒りはじめたんです

担任

そうか…

担任

わかった。先生からちゃんと注意をしておくから、君は保健室へ行きなさい

エイコ

はい

シュウヤ

よろしくお願いします

エイコ

(ふふっ。上手く行った!)

翌日

エイコが教室へ入ると

シュウヤが教卓の前に立っていた

シュウヤ

みんな、聞いてくれ!

シュウヤ

これは昨日エイコがマドカに殴られた時の写真だ!

女子生徒A

マジで!?

女子生徒B

エイコ、あんたなにしたの?

エイコ

私はなにも…

シュウヤ

そう。エイコはなにもしてない

シュウヤ

俺も見てたけど、エイコはマドカのイラストを褒めていただけだ

女子生徒A

じゃあなんで殴られたの?

エイコ

わからない…

シュウヤ

俺、これを見て思ったんだよ

シュウヤ

エイコはずっと前から、マドカにイジメられてたんじゃないかって!

女子生徒B

嘘。そんな風には見えなかったよ?

シュウヤ

そりゃ、こうして放課後にエイコを呼び出してイジメてたら、誰も気が付かないだろうな

女子生徒A

ちょっと、本当のところはどうなのエイコ

エイコ

…話したくない

女子生徒B

エイコすごく苦しそうな顔してる…

女子生徒B

絶対にマドカからイジメられてたんだよ!

エイコ

(ふふっ…。私、イジメられてたなんて言ってないのにね)

シュウヤ

こういうのって、見過ごすわけにはいかないだろ

シュウヤ

みんなにも知ってほしくて証拠を撮ったんだ

シュウヤ

エイコは、みんなに心配かけたくないから黙っていてって言ったけど

シュウヤ

俺はエイコを助けたい

女子生徒A

そんなの私だって同じだよ!エイコを助けたい

女子生徒B

だよね!マドカって時々すごくキレて、手が付けられないもん

女子生徒B

いい加減にしてほしいと思ってた!

クラスメートが口々にマドカの悪口を言いはじめたとき

教室のドアが開いてマドカが登校してきた

全員の視線がそちらへ向かう

マドカ

え…みんな…なに?

女子生徒A

見たよマドカ。あんたずっとエイコのことをイジメてたんでしょう?

女子生徒A

そういうの最低だと思う!

女子生徒B

人の顔殴るとか、どういう神経してんの?

マドカ

ち、違うの!昨日のはその…っ!

女子生徒B

なにが違うの?

女子生徒B

昨日自分がエイコになにをしたのか、自分が一番理解してるんじゃないの?

マドカ

でも…っ!

エイコ

みんなやめて!!

シュウヤ

エイコ?

エイコ

私は大丈夫だから、マドカを責めないで!

女子生徒A

なに言ってんのエイコ?

女子生徒A

このままでいいって言うの?

エイコ

だって…きっと私にも非があったの

エイコ

だから、マドカは私を殴ったんだよね?

マドカ

う、うん!そうだよ!

女子生徒B

人のこと殴っといて肯定してんじゃねぇよ

女子生徒A

でも、被害者のエイコがそう言うなら、私たちは口出ししないよ

エイコ

うん!みんな心配してくれてありがとう!

エイコ

マドカ。私、マドカのことは憎んでないからね!

放課後

女子生徒A

エイコまた明日ねぇ!気を付けて帰らないとダメだよ!?

エイコ

うん、ありがとう!

女子生徒B

エイコ、お人よしもほどほどにしなきゃだよ?

女子生徒B

私たちはみんなエイコの味方だからね!

エイコ

ありがとう!

エイコ

(みんな私の味方だって!)

エイコ

(そりゃそうだよねぇ、イジメっ子をみんなの前で庇ってみせたんだもん)

エイコ

(一方のマドカは地味なクラスメートから悪役に転落)

エイコ

(これで『イジメガイドブック』の通り、弱味ができたってわけ!)

シュウヤ

おいマドカ、なに帰ろうとしてんだよ

マドカ

え?だって、もう授業は終わったし…

シュウヤ

エイコは許したかもしれないけど、俺はお前のことを許してないからな

マドカ

でも、あれは…っ!

シュウヤ

エイコがノートに落書きしたって言いたいんだろ?

シュウヤ

ちょっとノートを見せてみろよ

マドカ

なにもしない?

シュウヤ

もちろん

マドカ

このノートだけど…

シュウヤ

へぇ…結構上手だけど、エイコが言う通り黒目を大きくした方が可愛いって俺も思うよ?

シュウヤ

それにさ、漫画家志望ならこれくらいのイラスト簡単に描けるんだろ?

マドカ

え?なに言ってんの!?

マドカ

1つのイラストを描くのがどれだけ大変か!

シュウヤ

そうなのか?

シュウヤ

それってマドカの実力不足のせいじゃないのか?

シュウヤ

夢を叶えるってそこまで簡単なことじゃないだろ

シュウヤ

人に八つ当たりしてないで、マドカ自身がもっと頑張らないと

マドカ

…うるさいっ!!

マドカ

私の努力なんてなにも知らないくせに、わかったようなこと言わないでよ!!

エイコ

マドカ、私もシュウヤと同じ意見だよ?

エイコ

それに、マドカは自分にとって都合の悪いことを言われたら怒鳴るの?

マドカ

黙れ!!

顔を真っ赤にしたマドカが

エイコに手を上げ、頬を叩く音が響いた

エイコ

…っ!

マドカ

はぁ…っはぁ…っ!

マドカ

私の絵を…バカにするな!!

エイコ

ふふっ…あはははは!!

エイコ

マドカ、これは正当防衛だからね?

エイコはそう言うとマドカの腹部を思いっきり殴りつけた

マドカ

ぐっ…!

マドカはうめき声を上げて倒れ込む

シュウヤ

最初に手を出したのはマドカだって、俺が証言してやる

エイコ

ありがとうシュウヤ

エイコ

マドカ、思う存分仕返しをしてあげるからね…?

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