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その日の帰り道、彼はほとんど喋らなかった。
隣を歩いているのに、少しだけ距離がある。
昨日までみたいに、自然に近づけない。
それが、自分のせいだって分かってた。
のあ
※うりさん目線になってます
あいつが立ち止まる。
のあ
うり
それだけで終わるはずだった。
…はずなのに。
うり
気づいたら、声をかけていた。
あいつが振り返る。
夕日の空が、少しだけオレンジ色で。
うり
一度、息を吸う。
うり
自分でも、何を言うつもりか分かってなかった。
でも、止まらなかった。
うり
あいつの表情が、少しだけ揺れる。
うり
言葉を選ぶのを、やめた。
うり
好きとは言わない。
付き合おうとも言わない。
でも。
うり
はっきり言った。
逃げ道を、自分で塞いだ。
あいつは、しばらく何も言わなかった。
沈黙が、怖い。
でも、目を逸らさなかった。
のあ
小さな声。
のあ
その問いに、一瞬だけ詰まる。
でも、答えは決まっていた。
うり
短い一言。
うり
うり
あいつの目が、少しだけ見開かれる。
それから、ゆっくり瞬きをして。
のあ
そう言って、小さく笑った。
でも、嫌そうじゃなかった。
うり
俺も、小さく笑う。
うり
帰り道、また並んで歩き出す。
さっきより、ほんの少しだけ近い距離。
触れないけど、離れない距離。
告白は、まだ。
でも。
その一歩で、もう後戻りはできなかった。