零番街

你好❕いちごです🍓ྀི👐

3000者面談のチケット発券してきました🫡

シリアル当選なのでBグループでした、、

整理番号的に、いちごは真ん中かそれより後ろかくらいにいるはずです！

一緒に面談行ける方いますかね❓👀

いちごはピンクのセーターの高身長、邪魔になるので小さめの痛バで参戦します

‼️注意‼️

壱から拾参を読んでください

それではどうぞ！

こさめちゃんと僕は文通をしている

お互い気分屋なので、当然それは不定期に行われている

　✦‧.｡.*ほとけくんへ やっほー！こさめだよ！前回のお手紙から何週間も空いちゃってごめんねっ(´>ω∂`) 話は変わるけどね、いふさんを六奏団のアジトで匿ってた時、すちくんやみこちゃんのことは凄く可愛がるのにこさめは全然だったんだ〜。それも目が合ったら向こうから逸らされるくらいのレベル。 騒がしいタイプは嫌いなのかな？って思ったけど、そうでもないみたいなの。だってらんくんがどれだけ騒いでも、嫌な顔一つしなかったから。 だからほとけくんの騒がしさとか明るさが原因でいふさんに嫌われることはないと思うよ！！ 処刑の前に好きって言ってもらえたんでしょ？それが最大の証拠かな！ でもこさめは、なんでいふさんに嫌われてるのか知りたいんだよね。仲よくしたいから。教えてもらえたらそこは改善するつもり！だからほとけくんから聞いてみてくれないかな？よろしくね！！ 　　　　　　　　　　　　　　　　　こさめ*☂︎*̣̩⋆̩

所々に絵文字のある可愛らしい文面

内容はいつもとは少し異なっていた

彼がこさめちゃんを嫌っているという趣旨の発言は一切なかった

というかそもそも、彼の口からこさめちゃんについての話は一度も⋯⋯

回っちゃうくらい急いで聞かなきゃすぐに忘れちゃうからね

⋯⋯ あれ？『急がば回れ』は回るほど急げって意味じゃないの？

い、いや？僕だって知ってたよ？

もうアホは卒業したんだから！

僕らは部屋の扉を開き、皆が集まるリビングに向かった

俺の両親は無職で、家はあっても食はない⋯ それくらい貧乏だった

取り立て屋が家に飛び込んで来ても

両親は一言も声を発さない

永遠とぼーっとしていて

いつも俺が何とかするしかなかった

六畳間に家族三人、窮屈な日々

生きていること自体が奇跡だった

両親からはいつも薬の匂いがした

⋯⋯ 何となく、わかっていた

それでも俺は死にたくなくて、こんな状況でもまだ生きていたくて

どう金を稼ぐべきかたくさん考えた

俺がその答えに到達する前に、俺の家の噂は広まっていた

欲に塗れた女共が、金をやるから子をくれと俺に強請ってきた

意味がわからなかった

金より子供がほしいなんて、俺には到底理解ができなかった

だが、今ならわかる

俺の故郷の村には、男児は数名しかいなかったからだ

複数人の子を産むのが当たり前であるこの地域で男がいないというのは

あまりにも不都合だったのだ

だから当時十歳の俺に女が群がった

金より子を、子孫繁栄をと

⋯⋯ これからも生きていけるなら

金がもらえるならどうだっていいや

愚かにも俺はそう思ってしまって

数多の女と幾度も体を重ねた

毎晩そんなことをしていれば、たったの一ヶ月で色々と変化した

借金の返済を終えられたし

⋯⋯ 俺の子を孕んだ女も現れた

そいつは水色の髪をしていて、西洋の高級な小物をたくさん所持していた

君のお陰で解放される、ありがとう

確かそいつはそう言っていた

後に生まれた子供はその女ではなく、まだ十一の俺が育てろと言われた

⋯⋯ 可愛がってやれなかった

父親が生きるために望まれず誕生した可哀想なこの子供を

純粋に愛してやれなかった

この子が成長していく度、胸が張り裂けそうになった

誰にも望まれぬまま生まれたこの子をせめて幸せにしてやりたい

そう考えて、身体で稼いだ金がまだ余っていたはずだと棚を開くと

もうその場に金は残っていなかった

仮死状態のような両親は、俺が借金返済を終えたと知った刹那、

その余り金を使い果たしたのだ

大量のアヘンを買うためだけに

この子に使ってやりたかったのに、

俺が稼いだ金なのに、

どうして何も努力せずに生きてきたこいつらが⋯⋯ ？

⋯⋯ 怒りを抑えるのがここまで難しいとは知らなかった

俺は怒りのままに中華包丁を振るった

両親は出血多量で死んだ

俺は一夜で人殺しと化した

殺してから気づいた

両親も俺と同じだったんだと

⋯⋯ 俺もこの子と同じなのだと

間もなく、俺たちは家を出た

両親の死体の腐敗による臭いに耐えられなくなったからだ

何日も歩き続けていると、少し整備されている路地裏に出た

ここがあの村ではなく栄えている場所に近いのだと理解するまで

時間は要らなかった

何日も歩き続けて、体に何の影響も出ないはずがなかった

俺は赤子を抱いたまま壁にもたれかかって眠ってしまったらしく

目が覚めたら目の前には“いた”

ずっと望んだ一人での生活が

ついに叶うかもしれない

それにこの子は俺なんかといない方がいい人間に育つはずだ

だって俺は人殺しだから

家を出てからずっと俺たちを濡らした小雨は今も尚降り続いている

小雨、こさめ

これ以来、こさめとは一度も会ったことがなかった

どんな子に育ったのか知らなかった

別にそれでもいいと思っていた

でも、歳を追うごとに俺があの子の父親だという自覚は増してゆく

そして、罪悪感もそれに比例する

やり切れなくて、ただ零番街をフラフラ歩いて、歩き続けて

零番街と壱番街の境目の路地裏で、ないこを見つけた

俺たち兄弟を離れ離れにさせ、

いむしょーに残酷な実験をして

数々の子供を苦しめたヴィランが

まさかまろの人生まで狂わせたのか

もし取り立て屋がヴィランであれば

君のお陰で解放される、ありがとう

その言葉の意味も変わってくる

ヴィランの支配から解放されるには

まろに借金を返済させるしか手がなかったのではないか

そう言い残してまろは退出した

続いていむもその後を追った

⋯⋯ やはりお見通しだったか

どうしてもあいつは誤魔化せない

あにきの筋肉と食生活のどこに早死にする要素があるのだろう

と冷静に考えればそう思うが、好きな人のことは過度に心配する

それが人間という生き物だ

それでもあにきよりは酒飲みのまろの方が怪しいような気が⋯⋯

⋯⋯ 酒で死ぬなら俺が殺そう

白黒組もリビングから出て行き

俺たちはまた二人きりになった

戦いは目前に迫っている

だからまろをもう一度迎え入れたんだ

今度は六人であいつと戦って

立派な白星をあげて

今までの罪を償わせて

りうらにアヘンを摂取させたか聞こう

『元凶』と呼ばれるあいつは、アヘン貿易にも関係しているはず

ヴィランに勝つということは

零番街の現状を改善すると等しい

六奏団の手も借りることができれば

状況は一気に、確実に良い方へ向かう

⋯⋯ 俺はそう期待している

過去に麻薬摂取の可能性があるりうら

実の弟を手にかけたくはない

だから、今はただ

りうらの無実の証明を待っていよう

それくらいしか俺にできることはない

冗談交じりの会話ですら愛おしい

⋯⋯ あの五年間のような、互いの生死すらわからない状況には

もう戻らない、戻りたくない

窓の向こうの上弦の月に

そんな都合の良い願い事をした

終

お疲れ様でした！

グロかったですね今回も、、

これは持論ですが、人は悲惨な過去を背負っている人物に共感を得やすいので

どうしてもこんな書き方になるんです‪🥲‎💦

髪色が同じもしくは近いと血縁関係にしたくなっちゃうんですよね！！！！

次回の更新は恐らくライブ後になります

お待たせすることになりすみません😭😭

ばいばい🍓ྀི👋