私
ねえねえ
私
一緒に遊ぼ?
って
いつも言ってる
だけど…
誰も遊んでくれない
私
ねえ…
私
ねえ!
私
遊ぼうよ…
私
…
私には席がない
だから、
いつも
教室のすみっこで
みんなを見てる
授業を受けてる。
そして、いつもの
教室のすみっこでの授業。
先生
この問題わかる人!
この問題!分かる!
私
はい!
翔
はい!
私
翔君…
翔君はクラスの中でも賢い子
私
(いつも翔君だから…)
私
今日は…
今日こそは…当ててくれるよね?
先生。
先生
それじゃあ…
先生
翔!
私
え…?
翔
はい
私
先生…
今日も…
当ててくれなかった。
私
先生のいじわる!
私は教室を出た
その時
美月
あなた!ちょっと待って!
そう聞こえたような気がした。
私は気づいたら校庭にいた。
美月
ちょっと!あなた!
私
え?
振り向いたらそこには
美月ちゃんがいた
美月ちゃんは優しくて美人なの事で有名だ
みんなの憧れ
私
美月ちゃん…
美月
はい、
美月ちゃんが私にハンカチを差し出した。
ほんのりバラの匂いがする。
私
え?何で…?
美月
涙、出てるよ
私
えっ?
気づくと目から涙が出ていた
私
ありがとう…
美月
うん
美月
ごめんね
私
ん?
美月
私、ずっとあなたのこと無視してたの。
私
…
美月
話しかけるのが怖くて…
私
そっか…
私
みんなもそうだったのか…
美月
え?
私
ん?
美月
もしかして…気づいてない?
私
何が??
美月
あなた……
美月
死んでるのよ
私
!!!???
私
な、何言ってるの?
美月
え!気づいてなかったの?
私
死んでるって…私は死んでないけど
私
だって、美月ちゃんは私の事見えるでしょ?
美月
私、霊感強いのよ
私
霊感?
私
私が霊だって言うの?
美月
うーん…
美月
まだ霊にはなってないかも…
私
ほんとにほんとに何を言っているの?
美月
あなたの席がないのと先生やみんながあなたを無視する理由、
美月
あなたが見えないからよ
美月
みんなには霊感がないからあなたが見えない
私
…
私
そんな…
私
2ヶ月くらい前までは…
私
みんな…
私
みんな!
私
私と遊んでくれたのに!
私
なんで?
私
何でよぉ…
美月
あなたは2ヶ月ほど前に車に轢かれて…
美月
思い出した?
私
…
私
あの時…
2ヶ月ほど前
私
んんー!
私
アイスうまぁ〜
私
夏にアイスは最っ高だね!
私
よし、家族の分のアイスも買ったし、家に帰ろー!
私
みんなどんな反応するかなー?
私
うふふ
そして、自転車に乗った。
私
よぉーし!行こ!
その時
バンッ!
私
きゃぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ
私
思い出した…
美月
そうでしょ?
私
家に帰った時、家族が泣いてた理由が
私
分かった…
美月
あ!あなた!体が!!
私
え?
私の体がだんだん浮き上がっていく
私
え?なんで!
美月
あなた!お別れの時が来たみたいね
私
そんな!やだやだやだ!
私
私はまだこの世にいるの!
美月
空でみんなのこと見守っててね。
私
行きたくない!
美月
さようなら
私
ううっ!
私
さようなら!😭
私
いつまでも見守るよ!
美月
ありがとう😊
私
さようなら!
美月
さようなら
そうして私は空へと消えた