テラーノベル
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夜。スマホの画面が光る。
ねっぴー
ねっぴー
……もう0時過ぎてるのに、なんでこんな元気なんだよ。
ダークネス山本
ねっぴー
ねっぴー
ねっぴー
一瞬、指が止まる。
ふざけてるように見えて、その一言だけ重すぎる。
ダークネス山本
ねっぴー
ねっぴー
なにが“変”なんだよ。
……俺の方こそ、こんなLINEで心乱されてるの、やばいだろ。
胸が、変な感じする。苦しくもあるし、あったかくもあるし。
言葉にできない何かが、喉の奥でひっかかってる。
そのまま、スマホを置いた。ベッドに寝転がって、目を閉じる。
…気づけば、俺は夢の中にいた。
「……もとくん」
夢の中でも、ねっぴーは呼んでくる。 声も、笑い方も、そのまま。
でも、なんか静かで――本気っぽくて。
ねっぴー
ねっぴー
ねっぴー
ねっぴー
心臓がバクバクして、息がうまく吸えない。
俺も――俺だって。
目が覚めた。心臓がまだドクドクしてる。
窓の外は、うっすら明るくなってきてて。
ダークネス山本
やっと、言葉にできた。
遅いかもしれないけど、確かに“そうだ”って思えた。
俺は、ねっぴーに恋をしていたんだ。
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