TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
朝起きたら好感度が見えるようになっていた件

朝起きたら好感度が見えるようになっていた件

「朝起きたら好感度が見えるようになっていた件」のメインビジュアル

1

好感度がみえるんだが…!!??

2023年02月11日

シェアするシェアする
報告する

照明

おはよー

美結

ん、おはよ〜

照明

………え。美結……おまえ…何その頭の上の数字……65?

美結

……頭大丈夫?

朝起きたら、妹の頭に謎の数字が浮かび上がっていた。

照明

いやだって、は?見えないの?これ

美結

いやこわ

照明

………まじかよ

照明

どうしちまったんだ、俺

美結

そんなことよりはやくご飯食べなよ

照明

あ、うん……

数字の意味が分からないまま朝食を済ませた。

学校の準備をし、荷物を背負って家を出る。

照明

いってきまーす

照明

………って

その数字は通行人の頭の上にも浮かんでいた

照明

20……20…25、なんだこれ

照明

というかマジでこれ現実だよな…

照明

え、もしかして幻覚か…? あぁ分からん

通行人の数字の平均は大体20前後だった。

周りをキョロキョロしながら投稿し、学校に着く

先生

おはようございます

照明

ぉはようございます…

はっきりと喋って挨拶をするのは恥ずかしいので小声で言う。

照明

(43か)

先生の数字は43だった。 ちなみに、他の生徒たちは通行人と同じく20ぐらいが平均だった。

照明

(うーん、考えつくのは好感度ぐらいだな)

推測はある程度立っている。 ただどれも決定的な確証がない

照明

(まぁ好感度ならクラスメイトのヤツ見れば分かるか)

照明

(流石に20より上だろうし)

こうして靴を履き替え教室に向かう。

照明

(35、24、22、15……うーん先生達はあんま高くないな)

今までの高得点は妹だ。 そう考えるとやはり好感度がしっくりくる。

教室につき、扉を開けて中へと入る。

そしてクラスメイトの数字を確認した。

照明

(え、29、36、34、38……マジかよ)

平均的に40ぐらいはあると思っていた。

照明

(まぁ俺ぼっちだしな、誰とも特に関わってないし……)

照明

(けどやっぱ心に来るわ、どうでもいいんだな俺の事……)

と、少しメンヘラムーブをかましたところで自分の席に座る。

照明

(辛い……妹にもっと優しくしようかな)

ここで一つの疑問が浮かび上がった。

照明

(あれ、コレ自分の好感度どうなってんだ? 鏡見れば写んのかな)

照明

(……トイレ行くか)

気になったので早速トイレに向かった。

トイレに入り、鏡を見てみる。

照明

(……54。ちょっと高いじゃねぇか)

数字から自分の顔に視線を変える。

照明

(……やっぱ顔はイマイチだな……って好感度49に下がってるぞ!?)

どうやらリアルタイムで数字は変動するらしい。

照明

(はぁ……好感度見えてもそんな楽しくないわ)

照明

(どれも同じような数字だし)

照明

(なんか自己肯定感下がるんだよな)

好かれる行動をしてない自分が悪いとは思いつつも、文句を言ってしまう。

照明

(……なんか今日は教室でご飯食べる気にもなれないな)

照明

(図書室行くか)

そう思い、授業を過ごした。

昼休み

照明

久しぶりに図書室で飯食う気がする

ガラガラガラ

照明

(あ、人いる)

図書室にいる女子

………

照明

(あぁ、この子か。よく図書室で見かける)

照明

(……ん? 79!?)

照明

嘘だろ……!

つい口に出てしまった。

その声に反応してか、その女子がこっちを見る。

照明

(あ、目があった)

79から81へと上昇していた。

照明

(マジかよ、いやなんていうかチョロ!)

照明

(というか喋ったことあったっけ…!??)

照明

(いや無いよな……?)

照明

(………マジか)

なんか嬉しくなったところで、椅子に座り弁当を開ける。

照明

(いやマジかー……まじか……そうだったのか……あー……)

認められた気がしてニヤニヤが止まらない。

照明

(いっそのこと告ってみるか!?)

照明

(俺の事好きなやつは全員好きになってしまう!)

チョロいのは彼女だけでは無かったようだ。

照明

(でも告る勇気ねぇしな、今のままが一番いい気がする)

そしてヘタレであった。

照明

(今日は良い一日だなぁ…)

照明

たーだいまー

特に何もせずに家に帰ってきた。

照明

おーい美結ー

美結

なーにー

やはり美結の頭の上には65という数字が浮かんでいた。

照明

なんか、良いな

美結

え?

照明

あ、いやこっちの話ね

美結

照明

そうだ、今日一緒にゲームでもやるか?機嫌いいからさ

美結

えー宿題あるんだけど

照明

俺がやってやるよそんなモン

美結

んー、ならまぁやろうかな…

照明

(よしよし……70まで上がったぞ……)

美結

というか何? なんかあった?

照明

えー? いや、いやぁ、まぁね…??

美結

………

照明

んなことどうでもいいわ。ゲームやろう

美結

……分かった。ゲーム機とってくる

照明

おうはよ行ってこい

照明

(あんなに嫌いだった妹が、なんだか愛らしく感じる)

照明

(ちょっといいかもな、好感度)

照明

(しかも俺のことを好いてくれる人まで居て……)

照明

ああああああ……なんか青春送ってるかもしれない!!!

美結

うるさい!

照明

え?あぁごめんごめん取り乱した

美結

朝の意味わかんない発言と言い、今日どうかした?

照明

えー? いやまぁな?

美結

お兄ちゃんそれキモいよ

照明

(あっ! 好感度が2下がった…!!)

照明

ごめんなさい。もう言いません

美結

はぁ…いいからはやくゲームしよ

このあと妹も数時間ゲームをして、色々済ませて

寝た。

朝起きると好感度は見えなくなっていた。

照明

……マジか

照明

……もしかしたら神様が気づかせてくれたんかな

照明

………俺も勇気出すか

いつもよりドキドキしながら学校へと向かった。

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
;