桃赤 ご本人様とは一切の関係がございません 苦手な方はここで閲覧をお控えください
また、ここに来ちゃったな
あれからないくんとは頻繁に連絡を取るようになった
りうらもないくんも予定がない日は毎日と言っていいほど会っている
たまに泊まらせてもらったりもして、ここにいる時間はすごく楽しい
すごく楽しくて…ちょっと苦しい
桃
赤
赤
そう言うとないくんはいつも嬉しそうに扉を開ける
桃
可愛いねって似合ってるって沢山言ってくれる、最初は嫌だった言葉
いつからかメイクもするようになった、本人にはただの気まぐれって誤魔化してるけど
赤
好きな気持ちを隠すように冷たい態度をとるのも苦しくて
でも好きって伝えようと思うともっと苦しくなる
この関係を守るためにはただ『可愛い』りうらでいればいい
桃
そう言ってないくんは頭を撫でてくる、りうらの心拍数はどんどん上がってしまう
赤
桃
嬉しそうにからかってくるないくん
赤
桃
赤
桃
桃
ないくんは優しく微笑んで小指をこちらに差し出してくる、指切りだろうか…
そうやって笑いかけるのはやめて欲しい
これ以上好きにさせないでほしい
叶わないって知りながら、まだ希望を持ってしまう自分
赤
赤
昨日のないくんかっこよかったな…
学校でも彼のことを考えてしまう自分にちょっと嫌気がさした
赤
話しかけてきたのはりうらの友人数名
昨日見たテレビや話題のインフルエンサーの話でみんな盛りあがっている
あ、りっぷぬらなきゃ…
ポケットからリップを取り出して塗っていると不意に1人から話しかけられる
赤
赤
赤
赤
ないくんを好きになったから、可愛くならなきゃって、前より美容には気を使うようになった
ちゃんと…可愛くなれてるのかな…
だといいな…
赤
家に帰って放ったその言葉に、返してくれる相手なんか居ない
赤
ふと思い出してカバンから取り出したのは可愛い容器に入ったマニキュア
学校の帰りに暇だったので立ち寄った薬局で購入したものだ
赤
そう呟いて、数週間前とは別人の部屋のような自身の部屋を見渡す
あの遊園地に行った日から、使いもしない『可愛い』を集めるようになった
友人と出かけることも減り、特に欲しいものがなくて溜まりに溜まったお小遣いをどんどん消費した
理由なんてない、なんとなく
だけど『可愛い』に包まれてると自分まで可愛くなれた気がした
視界に止まったのはあの日ないくんからプレゼントされたぬいぐるみ
手に取ってぎゅうっと抱きしめる
赤
ないくんに飽きられたくなくて、捨てられたくなくて可愛くなろうと頑張った
でもないくんと長くいられないことなんか、ちゃんとわかってる
赤
コメント
4件
初コメとフォロー失礼します! 主様の書き方が自分にドストライクすぎて、過去作も全て見てきました…めっちゃ好きです…🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻 続きも楽しみに待ってます!
可愛いですっ!!大好きですっ!!♡♡ 続き楽しみに待ってます!*ˊᵕˋ*