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元天使と白狐

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元天使と白狐

1 - 元天使と白狐

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2021年11月23日

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何千年…何万年ここにいるんだろう…。 私…なにしたんだっけ…。 ねぇ大天使様… 私を許してください。

無名

えっ…?

突然真っ暗闇の景色から 真っ白な雪景色が広がる場所に 転移した。 私は罪を償い終わったのだろうか…?

無名

…ここどこだろう。

背後から…声がした

雪(白狐)

おい…貴様は何者だ…?
天使…のような格好をしているが、羽が1つ…。天使ならば2つあるはずだろう?

無名

え?羽…?

言われて初めて気づいた。 羽が…1枚しかない…

雪(白狐)

…?本当に貴様は何者なんだ?

無名

…私は元天使…?かな。

雪(白狐)

…怪しいな貴様。
この山は我の縄張りだ。
変な真似をしてみろ…
命が無くなると思え

無名

私にはなんの力もないよ…。
ねぇ…なにもしないからこの山に住まわせてもらえたり…出来ないかな?

雪(白狐)

……。貴様は信用出来る…と思う。住んでもいいが…我と一緒にいろ。まだ信用しきれてはいない。お前名前は…?

無名

口調と違って案外優しいね。私の…名前…?なんだっけ…。ずっと呼ばれてこないから忘れちゃったな💦

雪(白狐)

…優しいか、久しぶりにそんなことを言われたぞ。それよりも…名前がない…か。貴様とずっと言うのも面倒くさい。

雪(白狐)

……むみょう…はどうだ?

無名

あははっ♪名前がないから「無名」か。でも嬉しいな。素敵な名前をありがとう…ところで貴方の名前はなに?

雪(白狐)

名乗るのを忘れていたな…。我の名前は「雪」だ。これからよろしく頼むぞ無名。

無名

よろしくね…雪。
これからの生活が、楽しみ♪

雪(白狐)

あぁ…そうだな。

雪の微笑み。 ここに来て初めて見せた 彼女の笑みは… 私には眩しかった…。

雪(白狐)

家…。家はどうする気だ?

無名

そっか…雪は狐だから外でも大丈夫だから家はないのか…。そうだっ!!私の力で家を作っちゃぉう♪♪

雪(白狐)

無名の…力?家を作る?
そんなこと出来るのか…?

無名

出来るよ♪♪私天使の時は「創造の天使」なんて言われてたからねっ♪

そう言いながら私は 手に力を込め… 一瞬にして 家が建設された。 小さいログハウスのようなものだが 2人で住むには充分だ。

無名

へへーん♪
雪…これからずっと一緒にいようね?

雪(白狐)

……!!
すごいな驚いたぞ。

雪(白狐)

あぁ…。約束だ。
ずっと一緒にいような。

片羽の天使と狐の小さな約束 だがこれは…契約だった。 この日雪は…「神獣」となった。

あの「契約」がかわされた日から 数ヶ月がたった。 季節が冬から春になった

無名

…もうあっとゆう間に春なんだね。桜…久しぶり…。

雪(白狐)

本当に無名は何者なんだろうな…?
毎年見るはずの景色なのに…。なぜそんなに驚く…?

無名

私にとっては何万年ぶりの景色だからね♪

雪(白狐)

そうか…。春は私の他にもたくさんの動物達が冬眠から起きてくるぞ…。

無名

…!!楽しみ♪

2人で話していると… 背後から声がした

白太(鳥)

雪…!!久しぶり〜♪

雪(白狐)

その声は…白太か。
久しぶりだな…。もう見なくてもいいと思っていたぞ。

白太(鳥)

相変わらず君はツンツンしてるね〜♪っと雪の隣にいる君は一体何者なの…?

無名

あっ…。はじめまして白太さんっ!!私の名前は無名って言います♪私は元天使?だと思うっ!!

白太(鳥)

へぇ〜。君面白いね。無名って名前は不思議だね…。しかも元天使ってははっ♪

雪(白狐)

無名は…私がつけた名だ

白太(鳥)

雪が!?無名の元の名前ってなんなの??

無名

長い間呼ばれてなくて忘れちゃったんだよねっ💦元の名前を思い出したら白太さんに1番に教えたいなっ♪

白太(鳥)

嬉しいことを言ってくれるんだね♪それと白太さんじゃなくて白太って呼んで!!僕も無名って呼び捨てするからっ♪

無名

うんっ!!よろしく白太

白太(鳥)

無名…よろしくっ!!

白太と出会った日の夜

大天使

…○○貴様に罰をくだす。
10万年…だ。10万年の禁固刑だ。
お前はもう天使ではない。かと言って人間でもないがな。
さようなら。哀れな○○。

まだ天使の無名

ごめんなさい…ごめんなさい…。
もうしません…。許してください…。
大天使様…見捨てないで…
…見捨てないでください「お父様」

その瞬間…。 私の視界には暗闇しか見えなくなった。 あぁ…独りになったんだな もう…誰も信用出来ない。

無名

はぁ…はぁ…はぁ…

あっ…。夢…?

涙が流れていた。

無名

うっグスッ…グスッ…。

なに?この感情はなに?
もう…思い出したくない。

心が壊れそうなほどの 様々な感情が押し寄せてきた。 辛い…辛い…

無名

落ち着け…私。
ただの夢だ…。夢…だ。

ドアがガチャリ 扉が開く…

雪(白狐)

……どうしたんだ?
なぜ泣いている…?

無名

雪…雪ぃ…グスッ

雪は耳がいい おそらく私の泣き声を 聞きつけてやってきたのだろう。

雪(白狐)

落ち着け…
大丈夫だ…。無名には私がいる。ずっと一緒にいるぞ…。

無名

グスッ…。ありがとう雪…。
すこし落ち着いた。

雪(白狐)

…今日は一緒に寝ようか?
このままじゃ寝れないだろう。

無名

ありがとう雪…。
もふもふ…ふふっ

雪(白狐)

…からかっているのか?
はやく寝ろ…(照)

無名

おやすみ雪…。

雪(白狐)

おやすみ無名

夜中の出来事を気遣ってか 雪が、海が綺麗に見える場所に 連れて行ってくれた。

雪(白狐)

どうだ…?私のお気に入りの場所なんだが…。

無名

うん…!ありがとう雪。
大好き…♪

雪(白狐)

っ!!(照)

無名そういう事をすぐに言うなっ!?

…ありがとう雪 雪にこの一言を言ったら 雪が拗ねてしまうだろうな…。 と思ってこの言葉は心に留めておいた。

続く…

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