陽毬
どうぞ
光
あれ
光
陽毬先輩は?
寧々
ついさっき帰ったよ
花子くん
詳しい話聞きたかったのにな〜
光
お前どうせ助手とか言って掃除当番増やす気だろ!
花子くん
でもそうしたら八代の負担が減るんだよ?
光
そうだとしてもダメだ!
寧々
……
花子くん
八代?
光
先輩?
寧々
あ、ごめん
光
どうしたんすか?
光
そんな顔して
寧々
…陽毬ちゃんが今1番叶えたいことは
寧々
いじめを止めて欲しいことじゃないって
寧々
言ってたんだ
花子くん
他に叶えたいことがあるってこと?
寧々
うん
光
ならなんでそれを願わなかったんでしょうね?
寧々
自分でしか叶えられないことって言ってたよ
光
自分でしか叶えられない、か…
寧々
なんなのかな?
花子くん
……
花子くん
…まぁ自分で叶えられるって言ってるんだから
花子くん
いいんじゃない?
寧々
そうかもしれないけど…
陽毬
……
陽毬
…あんな願いしない方がよかったかな
陽毬
どうせ叶わないだろうし
陽毬
…もう今更か
陽毬
まぁいいや
陽毬
早く帰ろ
飛ばして次の日
陽毬
(明日は休日か
陽毬
(早く明日になってくれないかな
花子くん
あ、いたいた
花子くん
陽毬ちゃん
陽毬
ん?
陽毬
花子さん?
花子くん
少しだけいい?
陽毬
はい
陽毬
30分ぐらいならいいですよ
陽毬
なんですか?
花子くん
本当に叶えたいことはいじめを止めてほしいことじゃない
花子くん
って八代に聞いたんだけど
花子くん
どうしてそんなことを願ったの?







