わんく 何となく人が死ぬ? 死のうとする? 幸せになってる? ?と水 背景は好きな様に 思い浮かべて見てください 完フィク
しゅわしゅわのラムネ この中に溶けたら なんだか幸せそうだ
小さな頃の僕にも そんな夢があったらしい
ほとけ
どした ?
ほとけ
ほとけ
電話越し隣の貴方は狼狽える どうしよう、なんて簡単だ
多分 、引き留める 理由だけ聞こうとする
ほとけ
急に何 ?
ほとけ
ほとけ
それだけ言い遺す 通話を切った明るい音 彼からの返信はそれっきり 僕は見ていない
死ぬ理由って何なんだろう 案外人にもよるよね 楽しくない、辛い、しんどいとか そんな感じが連立するので 退屈だからとか面白いじゃないか 面白く生きようって 楽しく生きようって言うなら 楽しく死んじゃ駄目なのかな
これで終わりなんだよ
最期に楽しかった、って いいそびれたなぁ
もう無理か
大好きな透いているラムネで 眠たいお薬を飲んで 苦さをかき消すために 小さな清涼菓子を放り込む 甘くて、ぱちぱちで 美味しくって大好きなんだ
スマホを置いて 隣の部屋のドアを開ける 浴室のパキっとした扉を開けば 白い煙と冷たい空気が 頬を掠め通り過ぎていった
ほとけ
浴槽に張られた水から もくりと白い煙が浮かんでいる
ほとけ
たのしいなぁ、って 思ったら可笑しいらしいね それのがおかしいや
水に手を沈めてみれば ぱちりと気泡が弾けて解ける きゅっと冷やされた水が 生きている事を伝えてくる
ほとけ
足元に出来た雲海 自分が歩いて行くのと同じに ふわりと受動する
君達は意思を持ってない だからそうやって ふわふわしてられるんでしょ
ほとけ
そんな煙をぱっと払って 水面を見れば 薄青に染められて しゅわしゅわな夢が弾けている
ほとけ
ボウルに入った冷たい星 欠けた氷は溶かしちゃった 綺麗なの以外要らないもんね
ほとけ
融ける液体に脚を入れれば わぁっと液が透る からりと揺れるお星さま 綺麗な甘い感覚が広がっていった
ほとけ
この中に沈むんだって思うと 少し笑みが零れた だって綺麗なんだもん
白いふわふわとした空気が 頭を揺らしている ちょっとだけ痛いんだけどね 仕方無いかなぁって
中段に座ったまま こくり、こくんと揺れる ぱちぱちの感触が 身体を心ごと溶かしている
何だか大きな音 扉が開いたおとがする
あと ... あしおとがした だれなんだろう
ぼんやりと本能だけを 頭に直結している 水に誘う眠魔に揺られた拍子 ずる、と水中へ沈ませた
すごいぱちぱち あまいしゅわしゅわだ 感覚だけが脳を酔わせている ごぽ、と空気を吐く音 多分このまま ...
もう虚ろな水の中で少し聞こえた ばきん、と強引に開く音 泡の中で冷えきった身体を 暖かい手に掴まれた感じがする 好きな人のこえがした "...とけ ? 返事しろ ! なぁっ !? "
僕の意識は途絶えた ここからもう 何も覚えてないんだ
だからその後は何も知らない 生きてたのか死んだのか でも幸せになったよ
君の幸せにしてよ 君が正解だと思うのはどっち?
コメント
2件
あー………表現の仕方凄くすきです。 自分の解釈的には水くんそのままラムネに溶けてったんじゃないかな〜って思います。幸せになったらしいしですし。 しゅわしゅわであまいお風呂ちょっと憧れる…()水くんすっごく可愛くて好きです……┏┛墓┗┓