テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
92
41
暁奈
ざわめきが遠くで揺れている
教室の音
椅子が擦れる音と、 小さな笑い声
誰かが、私を呼んだ気がする
振り向かない
振り向かなければ、何も始まらない
そう思っていた。
聞こえないふりは得意だった
何も感じなければ、傷つかない
何も言わなければ、そのまま終わる
自分の声を消していった。
「大丈夫。」
その言葉だけが残っている
本当は少しだけ、 誰かに気づいてほしかった。
それでも、私は言えなかった
言ったら、何かが壊れる気がして。
隣に誰かが居た気がする
制服の袖と聞き慣れた声
名前を呼ぼうとしてやめた
誰かに頼るのは違う気がして。
あの人はここには居ない
どうしてまだ、 あの頃の音は消えないんだろう
どこからか感じる視線。
明るい場所のはずなのに
私の周りだけ少し寒い
また同じことになるなんて 思っていなかったのに
どうして私だけこうなるんだろう
…分からない。
でも、今回もまた
静かにしていればいいだけだ
暁奈の部屋
アラームが鳴り響く
暁奈
暁奈
少し息が荒い
久しぶりに夢見た気がする
懐かしい感覚と共に
嫌な記憶を思い出した気がする
冷や汗が背中を伝う
こんなにスッキリしない寝起きも 久しぶりだった
暁奈
時刻 午前10:30
暁奈
コンコンッ(ノック音
悠里
暁奈
暁奈
悠里
悠里
暁奈
悠里
暁奈
悠里が部屋に入る
悠里
暁奈
悠里
暁奈
悠里
暁奈
暁奈
暁奈
悠里
暁奈
暁奈
暁奈
悠里
暁奈
暁奈
暁奈
悠里が暁奈の額に触れる
暁奈
悠里
暁奈
悠里
暁奈
暁奈
悠里
悠里
悠里
悠里
悠里
暁奈
暁奈
悠里
悠里
悠里
暁奈
悠里
悠里
暁奈
暁奈
悠里
暁奈
暁奈
暁奈
暁奈
コメント
1件
お疲れ様です、「はる。」です!第15話読みました〜。 今回、暁奈の過去の傷がにじむようで胸がギュッとなった……。「聞こえないふりは得意だった」「何も感じなければ傷つかない」ってフレーズ、痛いほど伝わってきたわ。悠里が熱を気づいて看病しようとしてくれる優しさと、暁奈が「ごめん」って謝っちゃう距離感が、2人の関係性をすごく丁寧に描いてて好き。風邪引いたシーンなのに、なんでか温かさを感じるエピソードだった。暁奈が無理しないでちゃんと休めますように🔥