プロローグ
天の声
天の声
天の声
天の声
~注意~ ・鬱、死要素あり ・ほとんど語り?みたいな感じ ↑が無理な方は読むのをやめた方がいいです ・アドバイスなどとして、悪い箇所を指摘するのはとてもありがたいのですが、誹謗中傷や悪口、暴言などはやめてください。誹謗中傷と指摘の区別がつかない方はコメントを控えてくださると嬉しいです
1.日常
田辺瑠樹、中2。今は朝休みの時間。僕は席に座ってる。座ってるだけで特に何もしてない
僕は名前を呼ばれるとすごく嫌な気持ちになる。名前に罪はない、ただ何となく嫌な気持になる
それは多分、僕が「田辺瑠樹」だから虐められる。僕が「田辺瑠樹」じゃなければ虐められない、そう思ってるからだと思う
陽キャで、話に乗れて、好奇心旺盛みたいな、そんな僕だったらきっと虐められてない
そんなのわからない?いや、僕にはわかる
だって現に、そういうやつは虐められてない
陰キャで、話に乗れなくて、弱気。そんな奴は虐められる
君たちの周りはどう?もしかしたら僕みたいなのも受け入れるような人も世界中探せばいるのかもね。まぁ表で良く振舞ってるだけで、裏でどう思ってるのかはわからないけどね…
取り巻きA
あ、取り巻きAが近づいてきた。名前は覚えてない。前までは覚えていたんだけど
取り巻きA
足を蹴られた。痛い
瑠樹
反抗的な態度をとっても、過度に怖がっても、虐めがエスカレートするだけだからこんな返答をするしかない
取り巻きA
僕は誰かに呼ばれたようだ。多分この様子だと虐めメンバーのボスだろう
僕は名前がうまく聞き取れない。これも前は聞き取れた。ずっと虐められてきたから虐めっこたちの名前を聞くのを防衛本能かなんかで脳が拒否してるのだろうか
瑠樹
きっと断っても無理やり連れていかれるだろうし、素直についていこう
2.変化
取り巻きA
ここは、屋上…いつもは鍵がかかっているはずなんだけど…
取り巻きA
背中を押されて僕はふらふらと虐めボス(省略)の前に立った
虐めボス
話なんて珍しい。というか初めてだ
何を言われるか少し怖いが殴られるよりかマシだ
瑠樹
虐めボス
虐めボスは顔を背け、少し言いにくそうにしている
瑠樹
虐めボス
瑠樹
意味が分からない。なんで急にそんなことを言い出したのだろう?
虐めボス
瑠樹
虐めボス
言葉としての意味は分かる。でも、僕をだまそうとしているんじゃないかとか、そういうことしか考えることができなかった
わからない
瑠樹
虐めボス
よくあるアニメみたいに話が進んでいく
なんだ、この展開。こんなの現実であり得るのか
虐めボス
虐めボス…いや、これからはただのクラスメイト…なのか…?コイツが謝ると、周りにいる取り巻きたちも一斉に謝りだした
その後、教室に戻ると元取り巻き、今はただのクラスメイト達がみんな僕に話しかけてきた
今の僕には趣味や特技なんて全くないからうまく話に乗れない。でもみんな文句も言わず、いろんな話をしてきた
しかもそれは数日続いた。学校外で何か嫌がらせをされるわけでもなく、虐めなんて元々なかったようにみんな僕に接してきた
数日後…
瑠樹
瑠樹
いつの間にか、僕の口からそんな言葉が出てくるようになっていた
名前も聞き取れるし少しずつだけど覚えられるようにもなってきた
3.不安
ある日の下校途中、1匹の子猫が目に留まった
瑠樹
優紀
瑠樹
優紀
子猫
子猫は僕たちに気づくと、近づいてきた
瑠樹
優紀
あぁ言ったのだが、まぁ猫に人間の言葉が伝わるはずがなく子猫は家までついてきてしまった
それどころか、家にまで入ってこようとした
瑠樹
子猫
このままだと家に入れないので、餌を使って遠くに行かせようかと考えたが、結局餌をとりに行くのに家に入らないといけない
瑠樹
子猫
少々ヤケクソ気味にそう言うと、言葉が伝わったのかさっきまで家に入ろうとしていた子猫はすっとそこに座った
瑠樹
数分後…
餌(完全生ではないイカ)を取ってくると、子猫は立ち上がりキラキラした目で僕を見てきた
ゆっくり家から遠ざかると、最初こそついてきたのだが途中で止まってしまった
子猫
この猫…飼ってほしいんだろうか…とりあえず餌はその場であげた
瑠樹
瑠樹
数分悩んだ末、とりあえず家の近くに寝床を置きそこで毎日餌をあげることにした
次の日…
優紀
席に座って本を読んでいると、優紀が声をかけてきた
瑠樹
優紀
優紀、子猫のこと気にしてたのか…
瑠樹
優紀は目線を右上に向け何か考え始めた。少しすると優紀は口を開いた
優紀
瑠樹
帰宅後…
優紀
瑠樹
優紀と子猫のいる場所に向かった
子猫
瑠樹
子猫の前に餌を置くと、ゆっくり食べ始めた
優紀
優紀は子猫をわしゃわしゃ撫でると数分眺めて帰っていった
それから数日は、優紀が毎日家に来て猫を撫でて、眺めては帰るという日が続いた
それから2週間くらい経っただろうか…ある日、事件が起きた
瑠樹
優紀
子猫
昨日まで元気だったはずの子猫は、
血まみれになって、
倒れていた
なんで、
なんでなんでなんでなんで…
昨日は、昨日までは…あんなに元気で、動いてて、ちゃんと生きてて…
それなのになんで…
これは事故なんかじゃない、直感的にわかる
誰かが、殺したいという意思を持って、やった
誰かが、子猫を、殺した
誰が?
子猫がここで飼われていることは僕と優紀しか知らないはずなのに
近所の人なんていないし、こんな場所をわざわざ見る人もいない
誰が、
いったい誰が、、
、、
、、優紀?
そんなハズない
絶対それはない…ハズ
アイツは元虐めっこだけど、今はめちゃくちゃいい奴で…
今は…
でも、前までは…
コメント
2件
終わり方っていうか、何ていうか、、 とにかく上手い!w
ストーリーせい?天才すぎ、うますぎん?