/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
体育祭が終わった後 私は撮った写真を一つ一つ確認していた
玲
(うん…よく撮れてる…)
真剣な表情の永茉の写真を見てつい口元がにやけてしまう
コンコン
扉が鳴り振り向くと永茉ではなく今日一緒に写真を撮った先生が立っていた
女性教師
すみません、今いいですか？
玲
？はい
女性教師
あの…
女性教師
今日撮った写真が欲しくて…
玲
ああ、いいですよ！
玲
ちょっと待ってくださいね…
パソコンに入れたデータをスマホに移し替える
女性教師
…綾瀬先生は…
女性教師
誰かお付き合いしている方とかいらっしゃるんですか？
玲
んー…
玲
え？
女性教師
……わ…私…
永茉
先生
先生が何か言おうとした時、背後から永茉が声を掛けて先生は肩をビクッとさせた
女性教師
あ…あら…
女性教師
どうしたの？
永茉
先生の事探している生徒が職員室前で待ってましたよ
女性教師
！そ…そう…
女性教師
ありがとね
永茉
はい
バタバタと先生は出ていった
玲
……
永茉
はぁ…
ため息をついて少しムスッとしているような顔で私をキッと睨んだ
玲
？どしたの？
永茉
別に…
永茉
…今日あんまり話してなかったから…
玲
！…ふふ…
まだ着替えずにそのまま来たのか体操服でモジモジしている彼女にキュンっとする
玲
じゃあちょっと座ろか
永茉
ん…
2人でソファーに腰掛けて今日撮った写真を見る
玲
凄かったねぇ
玲
最後のリレーめっちゃカッコよかった
永茉
へへ…
玲
流石〜！って皆言っててさ
玲
いやもうウチの子すごいでしょって言いかけたよ
永茉
ふふ…なにそれ
永茉
……私の写真多くない…？
永茉
撮られてたの気づかなかったんだけど
玲
いや〜…こっそりとね…
玲
……
玲
いいなぁ
永茉
……？何が…？
玲
なんか青春！って感じでさ
玲
……同級生達が羨ましいよ
ポロッと本音を零すと永茉は少し黙った後私の頬をグイッと掴んだ
玲
いっ…！
永茉
あのねぇ…
永茉
私が早く大人になりたいって言ってたのを分かってて言ってるの？
玲
…で…でも…
永茉
む…
永茉
でもじゃない！
永茉
……確かに同じ歳だったらいいなって何回も思ったけど…
永茉
そんなんじゃなくて…
永茉
私は玲が好きなの
永茉
そのままの貴女がいいの
玲
！永茉…
私よりも大人な発言に驚きながらも嬉しくて少し口角が上がってしまっていた
永茉
……それに
永茉は立ち上がると私の膝に跨って私の肩に手を置いた
玲
え…っ…
永茉
玲って…こうゆうの好きじゃない…？
いつものキッチリとした制服姿と違って少し乱れた髪、体操服という格好でそう呟く彼女に心臓が跳ね上がった
玲
あ……
玲
えっと……
玲
好きです…
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
