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にとる
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コメント
10件
え、ほんとに好きです🙌好きなペアでほんとに飛んでます😇
も ー 、 ばか好きです ‼️ 楽しみです っ 、 😖😖
ファンタジー路線ですか っ ?! もうこういうの大大大大大好きです っ … solp 苦手 だったけど 克服できるかも ……
『午前1時。』
『空襲から逃げてきた 血だらけの少年が一人』
『王都の路地裏にいました。』
とっとと死んでしまいたい そう思った
Lapis
焦げた木のキツい匂い 崩れて黒い煤のついた壁ばかり
飛んできたガラスの破片が刺さって 腹から血は止まらないし
落ちてきた植木鉢の重さで 足の指は潰れてしまった
Lapis
ふと俺は かつて母と兄だった " ソレ " から流れ出る真っ赤な液体に触れる
Lapis
" ソレ " も液体も とっくに冷えきっていた
Lapis
なんで俺だけ?
なんで俺だけ生き残ったの?
なんで俺だけ死ねなかったの?
なんで俺だけ こんなところに置いていくの?
Lapis
ふいに風に乗った血の匂いが 鼻の奥を刺すように ツンと来て
吐き気がした
Lapis
その瞬間 母と兄は死んだんだねって 分かってしまったんだ
Lapis
痺れをきらしたように 涙が流れ出て止まらなかった
俺は弱いから
『その少年は全てを失い 月の光だけが残った街に 絶望して泣き叫びました。』
『叫ぶたびに腹に力が入って 血がこぼれ出てきました。』
『どんなに叫んでも泣いても その心の傷も体の傷も 埋まりませんでした。』
泣きつかれた
吐き気を催す血の匂いがする " ソレ " を 俺は到底見ていられなかった おぼつかない足取りだが その場を離れることにした
Lapis
怪我が痛くて苦しくてうまく走れない 足を一歩ずつ一歩ずつ出して 瓦礫だらけの道を走る
しばらく走っていると 体が麻痺をしてきて、怪我の痛みがわからなくなってきた
Lapis
咳をすると口から血が出た
Lapis
もうすぐ死ぬんやな、と思った
ようやく吐き気が収まった時には 地面は真っ赤だった
Lapis
ふいにクラっとして立っていられなくて 膝から崩れ落ちるように 冷たい地面に寝転んだ
俺にもう守るものはない
Lapis
もう数十分ほど経てば 失血で死ねるだろう そう思うと楽だった
仰向けで目を閉じて天を仰ぐ
その時コツコツと足音が聞こえてきた
Lapis
足音は俺のいる路地の目の前で止まった
盗賊なら殺してもらえばいいやと思って足音がした方をみる
Lapis
そこには高そうな服を着ている 腰に剣をさした青年がいた
綺麗な瞳やなぁって思った
『すると偶然通りかかった青年が その少年に声をかけました。』
月明かりの下に立っていたのは 綺麗な青年だった
紫色の髪に紫色の瞳 服装から察するに騎士だろう
彼は俺のそばまで歩いてくる しゃがんで俺の傷をみて そして顔を歪める
Lapis
同情とかいらないから死なせてほしい 傷が痛むから早く殺してほしい
Lapis
青年はしばらく黙って それから自分のマントを外した。
Lapis
彼に壁に寄りかかるように 体をおこされ 肩にマントをかけられる
Lapis
青年は覗き込むように 俺と目線を合わせる
Lapis
Lapis
意味がわからない
Lapis
話したからだろうか また咳き込んで血を吐いてしまう 彼は俺を見て顔がこわばる
Lapis
彼はそう言いながら 胸から出した真っ白な布で 俺の口元の血を拭った
Lapis
咳き込む俺の背中を優しくさすられる …埒が明かない
Lapis
Lapis
そういうと 彼は黙り込んだかと思うと突然、 俺の手をぎゅうっと握る。
痛いぐらいに握られた手は、 冷たい俺の手とは違って
Lapis
あたたかかった。
Lapis
Lapis
その言葉は、あまりにも真っ直ぐで。
Lapis
意味が分からなくて 声が震える
優しく頭に響く一言一言に 少し目頭が熱くなる
彼は勝手で我儘で きっとどうしようもない
でもその我儘ぐらいが きっと俺にとって心地よかったんだ
Lapis
この世に 絶対 なんてないことを 今日俺はこの身をもって知った
俺だって絶対守りたかった だけど守れなかった
…でも守れなかったんだよ 俺が弱いから
絶対に守る、だなんて
本当にくだらなくて馬鹿馬鹿しい
どうせ口だけなのに
Lapis
どうして
どうしてこんなにも
Lapis
貴方の言葉は あたたかいの?
Lapis
気づけばポロポロと俺は泣いていた
涙がとまらなくって、 これでもかと溢れ出してきた
彼は静かに泣き始めた俺をみると 少し微笑んだ
彼は俺の涙を了承だと解釈したらしい 俺の腹の傷を隠すようにマントをかけた後 俺はふわっと抱き上げられた
Lapis
名前も知らない彼の声に安心して 俺は瞼をゆっくりと閉じた
口の中は血の味に混じって 少しだけしょっぱかった
すきとおれ ナイトブルー 連載開始