命愛

☘命愛☘ Happy End

飛び降りた

直後、ドサッ…と言う音がした

眠気がする

誰かが叫んでいる

そして意識を失った

喉がきれた

それほど叫んだからだ

涙がとまらない

俺のせいで

関係ない人まで巻き込むんだ

俺がｯ… 俺が心臓病でさえなければ！！

馬鹿じゃないの？

こんな声しか出ないなんて

まるで赤ちゃんみたい

強く握りしめた手より

切った喉より

大切な人に迷惑かけてしまう、 胸が痛い

病気の症状よりも

痛くて苦しくてしょうがない

さとくんは言ってたよね

頭が真っ白になったよ

さとくんはいつだって、 そうだった

おかしくなっちゃったみたい…w

俺はさとくんとおそろいのキーホルダーをぎゅっ…と握りしめた

だから待ってて、

最後に言わせて

どんなものより

どんなことより、

この地獄みたいな17年間、 やり残したことと言えば

好きな人に 告白できなかったことかな

生まれ変わったらさとくんの 彼女になりたいな

そう思うことくらい、許してね

俺は飛び降りた

俺は振り返った

誰かの声がしたから

俺より少し前のところで声 をかけてくる

駆け寄りながらそう言う

さとくんはお節介なほど、 俺の心配をする

‘’中学‘’の夏

休日の朝、2人で 海に行っている途中

心地よい風が吹く

だんだん海が見えてきて

さとくんの‘’綺麗だな‘’にきゅんとしちゃったよw

さとくんは俺に手をのばす

俺はさとくんの手に自分の手を のせる

さとくんは俺の手を引いて 海に近寄る

水が冷たくて

でも気持ちい

俺らに今更、 怖いものなんてなかったんだ

なんでか、

俺とさとくんなら

なんでもできる気がしたんだ＿。

END：来世＿。