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髙橋学園 中央棟1F 保健室

日葵

んっ…

保健室の先生

あ、目が覚めた?

私…なんでこんな所に?

日葵

あの…ここは…

保健室の先生

あ、入学生か。

保健室の先生

ここは保健室です、髙橋くんが連れてきてくれたのよ。

髙橋海人が…?

保健室の先生

「疲れてるみたいだから休ませろ」って…

保健室の先生

少し顔がやつれてるよ?大丈夫?

日葵

大丈夫です…すみません…

保健室の先生

なら良かったけど…

保健室の先生

何かあったら相談、してね?

日葵

はい…

髙橋学園 正門前

日葵

はぁ…

今日は疲れた…

どーしよう…紫耀くんに嫌われちゃってるし…

「おい!待てゴラァー!」

日葵

え!?

声のした方を振り返ると…

ガタイのいいおじさま三人と

三人から逃げてる傷だらけの永瀬廉が居た。

おじさま1

待てー!成金ガキ!

おじさま2

金よこせ坊っちゃんがよー!

おじさま3

逃げるなー!

……………

これ…ヤバくない?

考えるより先に身体が動いていた。

日葵

ちょっ…

日葵

待ちなさいよ!

言っちゃった…

おじさま1

ああん!?

おじさま2

なんだこの女?

おじさま3

こっちは忙しいんだよ!

……………

こっわ…でも!

日葵

あんた達何!?この学園の人じゃないでしょ!?

日葵

それに!いい年した男三人で一人の子、追い詰めてんじゃないわよ!

日葵

最低!最悪!

ストレス発散したー…

けど…

おじさま1

嬢ちゃん、教えてやるよ。

おじさま2

俺らは負け組なんだよ。人生のな?

おじさま3

お前らみてーに金に恵まれて育ったわけじゃねーってことだ。

おじさま1

だから、こーやってどんどん貪欲になるわけ。

おじさま2

性欲も増すけどな笑

おじさま3

ちょーどいーぜ、嬢ちゃん、相手しろよ。

おじさま達に腕を掴まれた

日葵

やだっ…!やめっ…!

……!!

???「カスの庶民共が此処に何の用だ?」

おじさま1

ああん!?

おじさま2

誰だテメー?

おじさま3

カスの庶民って…俺達の事か!?

日葵

…!

なん…で…

海人

お前達以外に誰が居る?

海人

社会のゴミは目も見えないのか?笑

髙橋…海人…

おじさま1

テメー!黙って聞いてりゃ調子に乗りあがって!

おじさま2

ボコボコにしてやる!

おじさま3

クソガキー!

髙橋海人が…殴られちゃう!

怖くて目を瞑ったその時…

海人

なんだこのヘタレパンチ笑

え…?

その瞬間髙橋は…

殴りかかってきたおじさま1の溝落ちに拳を入れ…

残りの二人もあっという間に片付けた。

おじさま1

ウゥッ…

おじさま2

つ…強え…

おじさま3

ハァ…ハァ…ハァ…

髙橋はパンパンッ…と手を振り払うと

海人

おい…カス庶民が。

ドスの聞いた声でおじさま3の頭を踏んづけながら…

海人

お前ら…高梨に何をした?

おじさま3

アッ!ガアッ…!

海人

聞いてるんだよ。高梨に何をしたんだって…

海人

まさか…こんな社会のゴミが…高梨の身体に触れようとしたであるまいなぁ!?

髙橋は…踏みつける力を強める…

これは…やばい…

日葵

髙橋…!

日葵

もう…いいよ…!

海人

高梨…

髙橋はコホンと咳払いをすると…

海人

おい…カス庶民。

おじさま1

…………………

海人

金が欲しいんだろ?いいぜ…くれてやる!

そう言うと髙橋は

ジャケットから無数の壱万円札を取り出し…

おじさま達のもとにばら撒いた。

おじさま1

金が…!

おじさま2

よっしゃー!

おじさま3

諭吉ダァ!

大事そうに両手に壱万円札を握りしめたおじさま達は去っていった。

海人

さて…

海人

高梨、大丈夫か?

日葵

私は…なんともない…けど…

日葵

この子が…

私は…うずくまる永瀬廉を見た。

…………………

海人

廉。

髙橋が声を掛けたと同時に

永瀬廉は走って行った…

海人

おい!廉!

日葵

行っちゃった…

次の日…永瀬廉が学校に来ることは無かった…

翌日 生徒会本部

side日葵

日葵

だぁー!かぁー!らぁー!

日葵

そういうのじゃないって言ってるでしょ!

海人

駄目だ!浮気だ!

海人

お前は俺の女だという自覚は無いのか!?

海人

何故廉の家に行く必要があるんだ!

日葵

だって…!

心配なんだもん…

勇太

海人…教えてあげたら?

優太

そーだよ!高梨ちゃんは、廉が心配で行くだけなんだよ!?

優太

いーじゃん!

ナイス!神宮寺先輩!岸先輩!

海人

何も今日俺が用事ある日に行かなくても…

日葵

今日来てないんだったら今日行くでしょ!

昨日傷だらけだったし…

というかまず、なんで髙橋と一緒に行く前提なのよ!

日葵

だから…教えて!永瀬廉の家!

海人

………………

海人

分かったよ…

海人

だが、6時以内には家からでろ!

海人

門限だ!

日葵

わかったわかった!じゃーねー!

私は走って永瀬廉の家に向かった。

永瀬邸 本館

永瀬邸のインターホンを押した私は永瀬廉の側近の鈴本さんに案内された。

鈴本さん

こちらが、坊ちゃんのお部屋で御座います。

鈴本さん

坊ちゃん、高梨様がお見えですよ。

……………

鈴本さん

どうぞ、ごゆっくり。

鈴本さんは私に軽く会釈をすると去っていった

二人にさせてもらったけど、やっぱり気まずい…

何話そうか悩んでいると…

…………

永瀬廉は急に立ち上がり、とある方向へ一直線に歩き出した

向かう先には…炊飯器?

そして永瀬廉は並べてあったお茶碗2つにご飯をよそうと

私に1つ、差し出した。

日葵

あ…ありがと…

なんで…ご飯…?

そう疑問符を並べながら一口頂くと

日葵

…!?

めちゃくちゃ美味しいんですけど!

家のご飯と全然違う!

………………

「どう?」と聞くかのように首をかしげこちらを見てくる永瀬廉

日葵

美味しい!こんなご飯初めて!

…!

…腹が減ってりゃ…話もできん…

小声でそう呟いた

少しは…仲良く…なれたかな…?

日葵

白米あんな食べたの初めて!ありがと!永瀬廉!

…おん。

廉で…ええよ…。

日葵

あ、じゃあ

日葵

私も日葵って呼んで…!

口数が少し多くなった廉。

それと…

昨日は…ありがと…

助けてくれて…

小刻みに震えながら話す…

日葵

怖かったよね…

廉の背中を擦った

日葵が居らんかったら…どうなってたんやろとか…泣

今日1日…考えよるだけでも怖かった…泣

涙を流しながらそう言う…

俺は…生徒会本部なんかふさわしくもないし…泣

海人みたいに強いわけじゃない…泣

口下手やから友達も居らんし…泣

俺は…弱っちい人間や…泣

昨日やって…独りで歩いてたら…

あのおじさん達に絡まれて…

結局…日葵や海人に迷惑掛けて…

俺は…俺は…泣

私はいても立ってもいられなくなり、廉を抱きしめた

…!?

日葵

大丈夫…

日葵

廉は優しい人なんだね…

日葵

それに、迷惑なんかじゃない

日葵

困ったときはお互い様でしょ?

………………

日葵…泣

廉が抱きしめ返した

日葵…

日葵

何?

俺と…友達になって…ください…

日葵

………………

日葵

何言ってんの…

あ…やっぱり…だめ…か…

日葵

そーじゃなくて!

日葵

もう友達でしょ!私達!

…………!

日葵ぃー!

廉にきつく抱きしめられた

仲良くしよな…!

日葵

うん!

翌日 生徒会本部

side日葵

日葵

ぜぇー…はぁー…

日葵

おはよう…ございます…

勇太

おはよう高梨ちゃん。

優太

今日も忙しそうだね!!

海人

遅いぞ、高梨。

誰のせいよ!

海人

高梨、昨日は廉どうだったんだ?

海人

浮気していないだろうな?

日葵

あーのーね!私は髙橋の女じゃないし!

日葵

廉とは友達だから!

海人

は…?「廉」だと…?

海人

お前…いつからそんな呼び方になってる…

日葵

別に良いじゃない!

そういざこざ言っていると…

勇太

あ、廉、おはよ。

優太

おー!久しぶりー廉!

………………

ギュッ…

おはよ…日葵…

海人

!?

日葵

おはよ、廉!

海人

!?

海人

おい廉!何高梨に抱きついてるんだ!

海人

しかも、お前も下の名前呼びじゃないか!

海人

どういうことだ!説明しろ!

日葵は俺の友達やし。

海人

おい!廉!

海人

俺は認めない!

海人

高梨から離れろ…!この…!

やだもーん。

日葵

やだもーん。

海人

ふっざけるな!おい!

STEP3〜トモダチ〜

溺愛〜できあい〜(完結済連載)

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コメント

10

ユーザー

よろしく

ユーザー

舞も永瀬廉くん推し

ユーザー

最高です!うちの本命がとにかくかわいい(←永瀬廉推し)

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