主
主
さつき(ママ☆)
主
さつき(ママ☆)
主
主
さつき(ママ☆)
結局、こさめは3時間目ぐらいには 何事も無かったかの様に教室に居た。
帰ってきた後こさめが俺に話しかけようとする事が多かったが、俺は1日中一方的に避け続けていた。
どうしても、話したくなかった。
夢の人とこさめを重ねるのは良い事ではないし、 こさめには申し訳ないと思いつつも
別人として考えることが出来ない俺に、 とても嫌気が差した。
桜我らん
この授業が終わり次第帰宅、又は部活勧誘なので 絶対に俺を捕まえたいのだろう。
こさめの視線が授業中なのに俺に一直線である。
桜我らん
途端、チャイムの音が響き渡り、 終わりの号令を行う。
後はホームルームとやらで帰宅だ。
…だが授業終わりからそれまで少しだけ 時間を挟む。……来るぞ。
雨乃こさめ
俺は早足で教室から逃げた。
そのまま俺はホームルームをサボり、 ほぼ全員退室したであろう時間を見計らい帰って来た。
桜我らん
慎重に教室の中を覗く。
…誰も居ない。
桜我らん
雨乃こさめ
背後から聞き馴染みのある声が耳に入る。
桜我らん
桜我らん
急いで荷物を取りに走る。
が、まぁ誤魔化せる筈がなく。
雨乃こさめ
はい、終了のお知らせでございます。
だが俺の口は一向に開かない。 身体も動く気配がない。
雨乃こさめ
雨乃こさめ
心配…というより、怒りが混じった声色である。
まぁそりゃ自分をずっと避けてる人がいたら 嫌でも気になるだろうしな。
桜我らん
絞り出して出た答えがこちらである。 誤魔化すの下手すぎんだろ()
雨乃こさめ
雨乃こさめ
怒りの強め関西口調である。 正直に言おう。怖い。
顔が見れない。
桜我らん
雨乃こさめ
う"っ……痛い所をつかれた。どしよ。 っはー笑えねー………
桜我らん
雨乃こさめ
桜我らん
長い沈黙である。誠に気まずい。
桜我らん
先に口を開いたのは俺で、 たどたどしく言葉を紡ぐ。
雨乃こさめ
心配が混じった声を漏らす。
桜我らん
雨乃こさめ
少し悲しそうに俯くこさめ。
雨乃こさめ
無理に笑っているのが良く分かる。 今にも泣きそうで、瞳は潤み始めていた。
口角を無理やり上げて、優しく彼は笑ってみせた。 ぐちゃぐちゃの顔だったけど、俺にはそれが、 とてもありがたかった。
桜我らん
桜我らん
雨乃こさめ
桜我らん
桜我らん
君と少年を重ねてしまってごめん。 そんな顔をさせてごめん。
そんな事を考えても口には出ない。
自分の臆病さが酷く醜くて。 太陽のように笑う君にそんな顔をさせる 俺に反吐が出そうだった。
何も言わず彼の横を通り過ぎて教室の扉を閉める。 すると小声でこんな言葉が聞こえてきた。
雨乃こさめ
雨乃こさめ
桜我らん
その言葉が聞こえないふりをして 俺はその場から去った。
最低な事をしたけれど。 もう、この事を見ていたくなかった。
雨乃こさめ
もう何言ってるかは分からないけど。
桜我らん
廊下で、一言そうつぶやいた。
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さつき(ママ☆)
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さつき(ママ☆)
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さつき(ママ☆)
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コメント
2件
怒ったら関西弁でちゃうこさめちゃんかわいっっ!?