伊藤穂乃果
えっと、北館裏の駐車場だったっけ
横井悠美
穂乃果ー!
伊藤穂乃果
あっ、悠美ー!
横井悠美
昨日言ってたやつなんだけど…
伊藤穂乃果
杏奈を消せるんでしょ??
伊藤穂乃果
私、マジであの女のせいで人生狂わされたからね。
横井悠美
っ!
横井悠美
うんうん、大変だったもんね。
横井悠美
でも、これで杏奈から解放されるよ。
横井悠美
(人生狂わされたのは、杏奈だよ。)
伊藤穂乃果
で、昨日の写メのやつは?
横井悠美
ああ、これこれ。
悠美は、手のひらサイズの賽銭箱のようなものを取り出す。
伊藤穂乃果
なにこれ、ただの賽銭箱??
横井悠美
(私に、騙したのかとでも言いたげな目をこちらに向ける。)
横井悠美
ち、ちがうよ??
横井悠美
これでちゃんと人を呪い殺せるんだから。
伊藤穂乃果
ふうん。
伊藤穂乃果
どーやって使うの??
横井悠美
えっと、まずね、
横井悠美
箱の側面に、自分の名前を書いて。
横井悠美
あ、どの側面でも良いよ。
横井悠美
で、塩水を口に含ませて、丁度午前2時に賽銭箱の中に吐き出して。
伊藤穂乃果
は、吐き出す…?
横井悠美
そう。木箱から染み出す心配はないから。
横井悠美
この時、その人を強く恨みながらするといいよ。
横井悠美
そして、お賽銭を箱に入れるの。
横井悠美
これを毎晩やる。
横井悠美
呪いの対象は、精神が侵され、死ぬでしょう。
伊藤穂乃果
ほ、本当に、これで…
横井悠美
うん。穂乃果。良かったね!
伊藤穂乃果
悠美…まじ感謝。
伊藤穂乃果
これで、私の思い通りの世界になる。
横井悠美
横井悠美
うん。
横井悠美
私も役に立てて嬉しいよ
横井悠美
横井悠美
あ、穂乃果。
伊藤穂乃果
何??
横井悠美
儀式をやってる姿、誰にも見られないようにね
そうしなくても、
お前は呪い殺されるけどな
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
次回、穂乃果の家にて






