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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

そんなこんなで 名前呼び&情報をゲットし、

私はそれだけで満足した。

毎日孤爪先輩のことを考えて、

1週間経った頃。

涼風夏姫

( 見かけないなぁ )

廊下に出るたびに プリン頭を探すけれど、

運が悪いのか会うことは できずにいた。

そんな、ある日のこと。

涼風夏姫

( 今日は会えるといいなー )

なんて呑気に思いながら 駅のホームに入ると、

いつも乗る 2車両目の並ぶ場所に、

今日は人が多く並んでいた。

涼風夏姫

( あーあ、ツイてない )

内心落ち込みつつ 何となく人が少ない6車両目で

電車を待った。

そして「それ」が起こったのは 数分して電車に乗った時。

涼風夏姫

!?!?

黒尾鉄朗

〜〜〜

孤爪研磨

〜〜?

車両に乗り込んで席に座ると、

向かい側に孤爪先輩が 座っていたのだ。

涼風夏姫

( やばばばばばば )

変な汗をかく。

隣に座る背の高い人と 話している先輩は、

きっと私に気付いていない。

それどころか 覚えられてるかも危うい。

それでもいい。 見れただけでいい。

涼風夏姫

( これはラッキースケベだ )

下を見てるふりをして チラチラと盗み見する。

はーーーかっこいーーーー。

孤爪研磨

チラッ

涼風夏姫

!!!

と、スマホに向いていた目線が こちらを向く。

バチリと思いっきり目が合う。

涼風夏姫

( は?ヤバ、目合ってる、ヤバいって )

私がドギマギしながらも 目を離せずにいると、

先輩はスマホを持ってない方の手を、

孤爪研磨

👋🏻

軽く、本当に軽く横に振った。

涼風夏姫

!?

孤爪研磨

フイッ

ほんの一瞬だった。 けど私は見逃さなかった。

気付けば孤爪先輩はもう 下を向いていて、

きっと私以外誰も気付いてない。

その2人だけの秘密が 飛び上がるほど嬉しくて、

心臓が爆発しそうだった。

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