涼風夏姫
ってなわけでさーーー
友達
よかったじゃん
そう今朝の電車での話を マイフレンドにする。
マイフレンドはうんうんと 頷いて一緒に喜んでくれた。
良い友達を持ったものだ。
友達
じゃあさ、一緒に帰れば?
涼風夏姫
へ?
友達
朝練の時間にいたってことは部活入ってるってことでしょ?
友達
夏姫の放課後練が終わる時間と合うかも
涼風夏姫
え、で、でも…
友達
大丈夫だってー!
友達
それもう、脈アリだから︎︎👍🏻
涼風夏姫
デタラメ言わないでよ!
友達
確かに脈アリは嘘かも
涼風夏姫
そこは押し通して?
「あっはっはー」なんて 大口で笑う我が友。
でもまあ、少し校門で 待ち伏せしてみてもいいかも。
なんて、電車の件で 舞い上がっていた私は、
そんなドタバタ作戦を 決行することにした。
涼風夏姫
( 孤爪先輩来るかなー )
部活終わり、なるはやで 片付けを終わらせて、
校門前で先輩を待つ。
必ずしも今日先輩の部活が 放課後もあるとは限らないし、
ましてや何部に 入ってるのかも知らない。
だから会えるかは分からないし、
ワンチャン緊張で 何も言えない可能性だってある。
でも、もう少しでいいから。
涼風夏姫
( もう少しでいいから先輩に近付きたい )
灰羽リエーフ
研磨さーん
涼風夏姫
!!
そんな先輩を呼ぶ声が聞こえて 咄嗟に振り向く。
孤爪研磨
!
涼風夏姫
孤爪先輩!
黒尾鉄朗
?、知り合い?
灰羽リエーフ
研磨さん彼女さんですか!?
山本猛虎
はぁ!?
山本猛虎
研磨てめぇぇええ!!
孤爪研磨
ち、違うし
黒尾鉄朗
俺より先にとか許さねーぞ研磨ー?
孤爪研磨
違うってば
そんなふうに友達と話す先輩は、
顔は嫌そうだけど、 楽しんでいるように見えた。