ぼくはリビングに案内され椅子に座った
広いリビングに、無駄なくらい整頓された家具たち。どこか現実感のない静けさが漂っていて、なぜか少し緊張する
色々みていると結衣が上から戻ってきた
結衣
はい、どうぞ
翔洋
ありがとう
結衣
じゃあご飯の準備するから
翔洋
わかった、何食べるの?
結衣
昨日のカレーが残ってるからそれ食べる
翔洋
いいね
家に来たはいいけど、何をいえばいいのかわからなくて気まずくなってしまう
ゆいがカレーを温めているとドアの鍵が開いた
??
結衣!いるか??!
結衣
あ、お兄ちゃん帰ってきた
びっくりした、 心臓が飛び出すところだった
結衣
行ってくる
そう言って結衣は玄関の方に行った
顔は見えないけど会話が聞こえてくる
兄
どこに行ってたんだ?
結衣
気分転換に公園に行ってた
??
気分転換っていう時間じゃないだろ…
兄
ただでさえ怪我しやすいんだから気をつけろよ
話が長そうだからカレーの火を消しておく
兄
あれ、誰か来てるのか?
ドキッ
結衣
うん、友達
兄
なんていうの?
結衣
御影翔洋くん
僕の名前を言った瞬間少し時が止まったように静かになった
兄
なんで…