上皇はケイマン島の 五つ星ホテルにやってきていた。
川石権蔵
ふはははは。
愚か者どもめ。
愚か者どもめ。
川石権蔵
私の著作は私の物
お前の著作も私の物だ
お前の著作も私の物だ
川石権蔵
いずれ著作物の全てを
我が手に握ってやるわ
我が手に握ってやるわ
上皇
外道が!!
お前が川石権蔵だな。
お前が川石権蔵だな。
川石権蔵
誰だ、貴様は?
上皇
貴様に名乗る名前などないわ!!
成敗してくれる。
成敗してくれる。
「著作剣」が煌めいた。 しかし川石は生きていた。
川石権蔵Ver2.0
ふはははは。
そんな物で私が倒せるとでも思ったか?
愚か者め。
そんな物で私が倒せるとでも思ったか?
愚か者め。
上皇
どうやら、何も気づいておらぬようだな。
川石権蔵Ver2.0
何の話だ?
上皇
お前はすでに死んでいるのだよ。
川北権蔵の首がころころと 床に転がった。 「著作剣」のあまりのスピードに 川石は斬られたことを自覚していなかった。
川石権蔵Ver2.0
ぎゃああああああ。
上皇
この世に悪の栄えた試しなし。
上皇はケイマン諸島で殺人容疑で逮捕された。 その後身柄は江戸へ送られた。
23代将軍徳川千賀
上皇様、
何ということをしてくれたのですか?
何ということをしてくれたのですか?
上皇
武家のお前たちがしっかりしておらぬからだ
23代将軍徳川千賀
しかし、
これではただの人殺しに過ぎませんよ。
これではただの人殺しに過ぎませんよ。
上皇
ならば、
律令を改正すればいいではないか。
民もそれを望んでいよう。
律令を改正すればいいではないか。
民もそれを望んでいよう。
こうして将軍の命令で 律令は改正され 著作物の権利を始めから譲渡すると項目を入れて 作品を募集することは禁止されたのだった。 めでたしめでたし。