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コメント
6件
きゃわたんってゆってる桃くんが可愛いです笑笑。投稿楽しみにしてます。
振返 ー振返
兄弟
青元嫌われ
桃青、微桃赤
ドアの開く音がして
反射的に其方を見る
そこには久しぶりに見る
ボロボロの弟
それから数える暇もなく
玄関で崩れ落ちた
慌てて駆け寄ると
至る所にかすり傷や痣
息は苦しそうで
多分熱がある
荷物を腕にかけ
本人を持ち上げる
何も食べていないのか
それくらいに軽かった
ベッドに寝かせ
布団を掛ける
取り敢えず見えている所は手当をし
苦しそうに寝息を立てている青を見る
目元には隈ができていて
綺麗な顔には幾つも傷がついていた
前髪を退けるように頭を撫でる
青
青
桃
起こしてしまった事に罪悪感を感じ乍
頭に置いていた手を離す
桃
青
桃
桃
青
桃
青
桃
弱い力で抵抗してくる手を掴み
無理やり体温をはかる
数分後、軽い電子音が響く
体温計を見ると38.6
桃
青
桃
青
桃
布団を被り
暫くして寝息が聞こえてくる
それを確認し
1度部屋を出る
洗面所で
タオルを水で濡らし
絞ったものを作る
その後
冷蔵庫を漁り
スポーツドリンクを手に取る
本当はゼリーとかも欲しかったけど
生憎冷蔵庫の中には無く
諦めた
後で兄ちゃんに頼も
青の部屋に向かう為
廊下へ出ると
誰かとぶつかった
振り返ると
赤
眉を下げ
心配そうに聞いてくる次男
桃
其れを聞き
更に眉を下げる
赤
桃
赤
赤
桃
桃
赤
俺の調子に安心したのか
最後には割といつも通りの次男に戻った
手に持った物を抱え直し
玄関へ向かう兄の姿を見送っていると
黄
黄
2階から声が聞こえてくる
慌てて部屋に行くと
震えてベッドの隅で体育座りをする青
体を庇うように膝の前で組んだ腕の袖を
皺ができる程強く握り締めている
桃
黄
熱のせいで恐怖がぶり返したのだろう
此方を見る目はどんどん潤んでいき
息が荒くなっている。
桃
これ以上息が荒くなると
過呼吸になる為
怖がらせるのを承知で近づく
青
青
桃
謝り乍
震える青を抱き締める
青
青
抱き締められたせいか パニックになり
腕の中で暴れられる
桃
その内、頬に青の手が当たり
かなり痛い
赤くなっているのか
当たった所が熱く感じる
青
青
罪悪感からか恐怖心からか
暴れる手が止み
俯いてしまった
桃
取り敢えず自分は後回しにし
青の背中を軽く叩き
呼吸を落ち着かせる
数分後、正常な呼吸が聞こえ
一気に体重が掛かる
少し顔を離し
閉じた瞼に残った
涙を人差し指で拭う
その後
サイドテーブルにあった体温計を
青の脇に挟み抑える
黄
声の方に視線をやると
ドアの近くで立ち尽くす黄
桃
そう返事をすると
へにゃっと表情を緩ませる
黄
不意に
手元に視線を移すと
体温計の数値は39.5
桃
桃
黄
桃
黄
青を見ると顔は真っ赤
額はじわっと汗ばんでいる
前髪を上げて
先程濡らしたタオルで拭う
冷たいのが気持ちよかったのか
顰めていた顔が少し緩くなった
数分後、部屋の扉が開く
赤
桃
赤
袋を受け取り
冷却シートを取り出す
その後
青の額に貼り
なぞる様に頭を撫でる
赤
桃
桃
赤
申し訳無さそうな顔をし乍
青を見る兄
青
赤
視線を感じたのか
起きた青はまじまじと此方を見てくる
青
熱でぼんやりとした頭で 理解が遅くなったのか
ふわっとした口調でそう呟く
赤
青
頭を撫で
今迄聞いた事のないような声で
青を思いっきり甘やかす次男に
抱っこしていた青を渡し
洗面所へと向かう
鏡を見ると
熱く痛む頬は
案の定かなり腫れていた
桃
青に見せたら大変な事になりそうだし
橙
桃
橙
橙
それ、というのは十中八九頬の怪我
桃
曖昧に返事をし
視線を逸らし乍
頬に手を当てていると
手当するから、と手を引かれ
ソファに座らされた
黄
黄
桃
橙
桃
数秒後には手当が終わり
貼られた許の湿布を触る
桃
桃
黄
1時間程リビングで寛ぎ
青の部屋に行く
桃
部屋に入り乍声を掛けると
口に人差し指を当て
此方を見てくる次男
赤
視線を辿ると
ベッドで寝息を立てている
寝られている事に安堵し乍
兄ちゃんと交代をして
ベッドの隣に置かれた
椅子に座る
いつの間にか寝ていたらしい
目を開けると嗚咽と共に
嘔吐する青が目に入る
桃
慌てて背中を摩り
声を掛ける
落ち着くまで
5分程掛かった
桃
青
青
まだ息が荒く
肩で息をしているのを見乍
スポーツドリンクの蓋を開け
手渡す
ちびちびと飲んでいる姿が可愛くて
何枚か写真を撮った
それから
怯えて吐いてを繰り返し
体調も精神面も
回復する迄1週間掛かった
桃
青
桃
青
手に乗せてやると此方を見て 少し照れたように笑う青
久しぶりに笑ったとこ見たな
超きゃわたん(
赤
桃
赤
桃
赤
青
赤
赤
桃
赤
青
振返さないで
これからも笑ってくれるといいな
振返 ー振返
展開に悩みすぎて出すの遅くなった
オチが書けねぇぇぇ