外にでると、眩しすぎる光が降り注いでいた。
きんとき
家はカーテンを締め切っていて、真っ暗なのだから仕方がない。 体の重さには慣れてもこの瞬間の眩しさにはいつになっても慣れないものだ…
きんとき
止めていた足を再び動かし、歩く ちょうど曲がり角に差し掛かった時後ろから声を掛けられた。
ぶるーく
ぶるーく
このふわふわした声に独特な呼び方、見なくてもわかる、 ぶるーくだ。
きんとき
ぶるーく
ぶるーく
きんとき
ここは学校まで3分程の所 万が一にでも一緒にいるところを見られたら他の生徒に生意気だなんて言われてしまう。 何より目立つ。
ぶるーく
ぶるーく
全然違うけど、? でも、機嫌がいい時はちゃんと言うこと聞いてくれるからな〜…
きんとき
ぶるーく
きんとき
きんとき
ぶるーく
ぶるーく
そう、一応こんなのでも生徒会長なのだ これこそ注目を集めてしまう原因。 本人曰くかっこいいからやってみた! らしい、 生徒会の人大変そうだな…
ぶるーく
ぶるーく
ぶるーく
去り際にそう言い残しさっていく、 ぶるーくってほんと過保護なんだよな〜
きんとき
5分程歩けばすぐに学校に着く。 もちろんぶるーくとタイミングが被らないようにゆっくり歩いた。 だが入口付近に人だかりができている… その中心にいるのは生徒会と、ぶるーくだった。
女子
ぶるーく
女子
女子
ぶるーく
きんとき
それにしてもすごい人だかりだ。 ほかの生徒会もいるだろうがぶるーくはどれだけ人気なんだ…? 気にしていても仕方がない、そろそろ学校に行かなくては
きんとき
玄関を過ぎれば小さな影が1人話しかけてくる、親友のなかむだ。
なかむ
なかむ
きんとき
なかむ
そう言って急になかむが俺の顔を覗き込み、何か考え始めた。
きんとき
きんとき
なかむ
動き出したかと思うと俺のメガネをパシッととった、 え、何?
きんとき
きんとき
なかむ
なかむ
なんだまたそれか、メガネは取らないって言ってるのに… 俺裸眼だと太陽光で周りが見えなくなっちゃうから、だめなんだよ…
きんとき
きんとき
なかむ
きんとき
なかむ
きんとき
なかむ
なかむ
きんとき
きんとき
なかむ
余程メガネを取って欲しかったのか少し不貞腐れている。 メガネ取っても変わらないと思うんだけどなぁ…
そんなこんなでなかむと話しながら教室に着いた。 教室に入る瞬間がいちばん緊張する… みんな一瞬こっちを見るから、吸血鬼ってバレたんじゃないかって、
なかむ
きんとき
なかむ
きんとき
不安とは逆に案外平気なもので、みんないつもと変わらず話している。
きんとき
なかむ
クラスメイト
なかむ
なかむはさっそくクラスの人達と話しているようだった。 本当はなかむみたいな人、俺には勿体ないと思う。 俺は他に話す人も特に居ないため、そそくさと席に座り、準備をする。
きんとき
準備を終え少し伸びをし、そんな不満を漏らす。 でもこれが俺の望んだ日常。 くだらなくても、手に入れることの 出来ないかけがえのない普通。 吸血鬼と知られるよりずっと幸せな…
なかむ
なかむ
きんとき
なかむ
なかむ
きんとき
きんとき
なかむ
文句を言いつつ廊下の方へ進んでいく なかむ、 どうやらもうホームルームが終わっていて、みんな移動し始めているようだ。 俺も早く移動しなくては。 そういえば次のはC組と合同だったな、 シャークんと一緒か… 楽しみだな、
コメント
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これからどんな日常になっていくのか楽しみ😊