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3 - 第三話

♥

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2022年08月27日

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第三話

今日は紬ちゃんとお泊まり会、

ゆゆのお母さんのご飯は相変わらず美味しいね〜、

結々

はは、そうかも!

私ちょっとお手洗い行ってくるね!、

結々

うん、

私はベッドに座り込む。

結々

ふぅ、

お泊まり会をすると、よそ行きスイッチが切れないから、 その分疲れる。

ブーッブーッ

結々

ん、、

紬ちゃんのスマホ画面に、通知が来る。

その通知は、 「明日のカラオケ、予約しといたよー!」 という、大崎からの連絡だった。

結々

、、、ふーん、

私は紬ちゃんのスマホを手に取り、 パスコードを入力する。

結々

私の誕生日、、、

嬉しさで舞い上がりそうだけど、 今の私には時間が無い。

簡単に大崎との連絡画面を開くと、集合時間の情報も掴めた。

私はそっとスマホを閉じる。

ふぅ、お待たせー、

結々

じゃあそろそろ寝る?

だめだめ、お泊まり会恒例の恋話大会を開催しまーす!

結々

、いーよー!

翌日

結々

おはよー!

美咲

おはよー結々、

結々

ねー美咲ちゃん、今日帰りにカラオケ行かない?

美咲

いーけど、珍しいね、今日は川崎さんと遊ばないの?

結々

うん、予定があるみたい、

美咲

そっか、わかった

カラオケの受付を終え、大崎と紬ちゃんが来る時間よりも 早めに準備が整った。

あとは適当に時間を潰して、現場を抑えるのみ。

20分後

結々

あ、美咲ちゃん、私ドリンク注いで来ようか?

美咲

ううん、大丈夫、一緒に行こ!

結々

うん、!

ドリンクを注ぐため、受付の後ろへ回ろうとすると、 そこへ大崎と紬ちゃんが到着した。

結々

あっ、紬ちゃん!、

わ、結々もここに来てたの?

結々

うん、美咲ちゃんと一緒に、

美咲

奇遇だね、川崎さん、大崎、

大崎

、、そうだな、

自然な流れで解散すると、大崎たちは、 私たちの隣の部屋に入って行った。

美咲

〜♪~

二人と遭遇して約40分、そろそろ頃合いかな、

美咲

ふぅ、歌った歌った、

結々

あ、私、飲み物飲み過ぎちゃったみたい、、

結々

お手洗い行ってくるね、

美咲

了解ー

美咲ちゃんには、トイレという口実を作り出し、 抜け出しているため、出来るだけ手早く済ませたい。

私は部屋を出ると、大崎たちのいる部屋の前で立ち止まる。

結々

無音、、?

騒がしい店内の雰囲気に反して、 大崎たちの部屋からは、物音ひとつ聞こえない。

私は恐る恐る扉を開ける。

僅か1センチの扉の隙間から、大崎たちの様子を伺う。

部屋の中では、二人が何かを話していた。 外が騒がしく、内容までは聞き取れない。

すると、大崎が紬ちゃんの肩に手をかけ、押し倒す。

必死に抵抗している紬ちゃんを、大崎は無理やりソファーに押し付ける。

私はその瞬間、スマホのシャッターを切る。

カシャッ

無音の部屋に、私のシャッター音が鳴り響く。

結々

、、、

結々

容易い

大崎

、、、、、、はっ!?、、、

結々

大崎を捕まえることなんて容易いって言ってるの

ゆ、結々、、

私は二人に近づくと、紬ちゃんの手を取る。

、、、、?

結々

ごめんね、

結々

先に帰って、

私は、紬ちゃんを部屋の外に出すと、扉を閉める。 紬ちゃんにとっては状況の理解が追いつかないだろうけど、 私の意図が伝わらないほど馬鹿では無い。

私は大崎に近づくと、大崎のネクタイを掴み上げる。

顔との距離が近づく。

すると、大崎の顔が恐怖に変わる。

結々

ねぇ、大崎、

結々

私、言ったよね、紬ちゃんに変なことするなって、

大崎

そ、それは、、、

結々

私、約束を守らない人が一番嫌いなの、

結々

守りもしないくせに、適当な口約束で信頼を得ようとか、

結々

馬鹿らしい、

私はそう言うと、ネクタイを離す。

大崎

っ、、、

結々

学ばないね、大崎って

結々

次同じ事したら、こんなんじゃ済まないから、

私は、素知らぬ顔をして、部屋から出る。

続く

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