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ドーン、ドーン!!!

一般人

わぁぁぁぁあ!!!!

一般人

キャァァァァァア!!!

破壊される村、犠牲者の悲鳴が木霊する

ウィーン

ヨル

………ここも終わった…か

グレイ

本当にいいのか

ヨル

当たり前だ

ヨル

なんの為にお前をこっち側に引き込んだと思っているんだ

グレイ

……そうだな

グレイ

…アンタがいなけりゃ…

グレイ

俺はずっと親父の言いなりだった

ヨル

ふん

ヨル

……

ヨル

次行くぞ

グレイ

…了解

グレイは俺の計画に引き込む為に全て仕組んだ

ユウには痛い思いをさせてしまったが、全てはあのルールを作ってユウを学園に閉じ込める為

俺を気にせず自分の学園生活を送らせることが目的だ

ヨル

ユウ…

ヨル

もう少しで全部…全部終わるからな

ニュース

村が破壊され、犠牲者も…

ナナ

はい、ユウ

ナナ

ご飯…

ナナ

ユウ…?

ユウ

……お母さん…

ナナ

え?

ユウ

お母さんが…生まれた…村

ナナ

!………

モニターに映る村を見て絶望した

そして、気づいてしまった

ずっと違和感だった、あの機体

見た事がある機体

ユウ

……シュゼル…

ナナ

……え?

あれは、密かに開発していた我が社の機体「シュゼル」

あの機体を扱えるのは私が知っている限り1人だけ

ユウ

お兄様……

何かに気づいてしまったかのように顔を両手で覆って下を向くユウ

ユウ

…気づかなかった…

ユウ

知らなかった…

ユウ

……違う…

ユウ

知らないフリをしていたんだ

ユウ

分かってたんだ

ユウ

でも、違うって

ユウ

お兄様がそんな事するなんて

ユウ

信じたくなかったんだ

ナナ

……ユウ…?

ナナ

一体どうして…

ユウ

止めなきゃ

ユウ

お兄様を

ユウは立ち上がって着替え始めた

ナナ

!?ちょっと?!

ユウ

行かなきゃ…

ナナ

……待ちなさい

1人先へ先へと進もうとするユウの腕を掴む

ユウ

!……ナナ

ナナ

…言ったでしょ

ナナ

1人で抱え込まないでって

ナナ

ちゃんと言って、私に

ナナ

…アンタの婚約者でしょ

ユウ

……

ユウ

…ごめん…先走った

ナナ

…はぁ…

ナナ

もう慣れたわよ…

ナナ

とりあえず、何が起こったのか話してくれる?

ユウ

……分かった

兄が復讐をやり遂げようとしている

ナナ

………

ユウ

多分…

ユウ

お母さん…が関係しているんだと思う

ナナ

お母さん…?

ユウ

私のお母さんはΩ

ユウ

でも、ちょっと特殊だったんだ

ユウ

とある能力があったの

ナナ

能力?

ユウ

うん…

ユウ

…身体自然治癒力

ユウ

それがお母さんの特別な力

ユウ

骨とか皮膚とかの回復が早いの

ユウ

あ、傷跡とかは残っちゃうんだけど…

ユウ

いくら傷をつけても浅い傷なら跡も無く消えちゃう

ナナ

!そんな…力が…

ユウ

お母さんはその力を医療に使って欲しいって言って自ら実験体になってたの

ユウ

でも…傷は治せても中身は治せなかった

ユウ

病気には結局…勝てなかった

ナナ

………

ユウ

治療すれば…って所にお父さんがそれを止めた

ナナ

え?

ユウ

…多分、お兄様はずっと…その事を…

ユウ

…だから…

ユウ

次お兄様が狙うのは

ユウ

お母さんがいた実験施設

ユウ

アスラティクス

ナナ

…………

思ったよりも深刻なこの状況

こんな事を聞いてしまったら、尚更ユウを止めなければならない

ナナ

…ダメ…

ナナ

行ったらダメ

ユウ

……これは私達ウェルガー家の事

ユウ

だから私が行かなければならない

ユウ

ナナはここに居て

ナナ

っ!

真剣な顔でフードを深く被って準備をするユウの背中を見て拳をギュッと握りしめる

ナナ

(……止めてもきっと…ユウは行く…)

ナナ

(ユウは…そうゆう人だ)

ナナ

…私も行く

ユウ

………

ユウ

…だから…

ナナ

…将来、私達家族になるんでしょ

ユウ

驚いた顔で振り向いたユウの顔をじっと見据えて胸元を掴んだ

ナナ

連れていきなさい!!

ナナ

…置いてかないで

ユウ

………

ユウ

…分かった、一緒に行こう

ナナ

充電パックOK

ナナ

システムも問題無し

ナナ

大丈夫、何時でもいける

ユウ

分かった

ユウ

……ふぅ…

ドキドキとなる心臓を抑えるように首に掛けているドックタグを握りしめる

ナナ

……ユウ?

ユウ

…………

少しだけ目を瞑ってからナナを見つめた

ナナ

……?

ユウ

ナナ

ギュッとナナを抱きしめる

ナナ

!ユウ…

ユウ

……死ぬかもしれない

ナナ

……っ…

ナナ

そんな事…

ユウ

でも、必ず生きて帰る

ユウ

だから、その時は

ユウ

私と番になってくれる?

ナナ

!……

ナナ

…当たり前でしょ、バカ

ナナ

死んだら許さない

ユウ

…ふふ…

チュッと唇にキスをしてナナを離した

ナナ

!!

ユウ

ありがとう

ユウ

ナナ

ナナと手を繋いでコックピットに乗り込んだ

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