ぷぅぴす。
ぷぅぴす。
ぷぅぴす。
ぷぅぴす。
体育館に太い男の声とボールが床に着く音が響く
放課後梟谷学園バレー部正セッターの俺はサボっていた
本当ならサボりたくない。木兎さんにトスをあげたい。だけど
木兎さんの隣に立つと何故か息が苦しくなる。心拍があがる。指の先が冷たくなるんだ。
此の前とある高校と練習試合があった。
そなた日は運悪く熱を出し、俺は報告しないままコートに立つ。そして案の定何時ものパフォーマンスが出来ずボロ負けて、序に倒れた。
其の後木兎さんにも怒られた。
きっと心配をしてくれていたんだろう。でも俺はその日以來少し弱くなってしまった。
木兎
木兎
赤葦
俺は木兎さんの隣に立つ資格はない、出来損ないだと常に自分を責めた。
でなければ木兎さんの隣に立つ事が難しい
こうして、酷く心を病んでいるうちに虐めらしい虐めが始まり、俺は自虐に留まらず自傷も始めた
冬の合宿が一週間後に迫った月曜日。
俺の席に花瓶が置かれた。
赤葦
教卓の処で固まってクスクス嘲笑っているのが犯人達だろう。
唯、花瓶が置かれただけ。それだけ
なのに色んなことが相まって、何かが込み上げてその場に立ち竦んでしまった。
息が苦しくなって、胸がきゅっと痛んで思考が止まる
俺は花瓶を持ち上げて、中の花を塵箱に捨てて、席に座り普通を装った。
次の休み時間トイレに籠もった。
赤葦
赤葦
帰宅してすぐ刃物を手に取った。
こんな生活善くない、辞めなければ行けないと判っていても辞められない
イメージはかっぱえびせん
赤葦
何て冗談ほざいていたら腕に薔薇が咲いた
鮮血は白い肌で映えながら腕を伝い洗面器に落ちる
ひりひりと痛むのは最初だけ。痛覚が鈍っている。
ぱっくり開いた傷口を見て安堵の溜息を漏らし再び刃物で切り付ける。
しゅっと皮膚を裂く音が聞こえて、傷に血が溜まり、少し痛んで、血が流れる
此の流れが俺を楽にする。
自分を罰したという達成感。そしてこんな人間だという嫌悪感に板挟みされて又切る。
ただの悪循環。
赤葦
赤葦
そして今日は好奇心に身を任せ財布の紐を緩めてとあるものを買った。
風邪薬だ。
色々調べて一番効果があるけど一番やばめなやつ
瓶から10錠出して水と一緒に流し込んだ
赤葦
結論から云うと楽に慣れたのはほんの20分程度。30分も経てば吐いて寝た。それで次の日倒れ、心配される始末
でも癖になって少し辞めづらくなった。
色々悪化だけして冬の合宿が始まった。
よろしくお願いします!
烏野、音駒、梟谷、青城の合宿
月島
赤葦
赤葦
月島
赤葦
あまり元気のない返事をした月島。帰ってきた答えは寝不足と
赤葦
月島
俺だって人の事言えないのにアドバイスなんかした。そんなことより此の合宿なんとしてでも乗り切らなければ行けない。
鬼門は風呂。
就寝時間も危ない。
何があってもバレたくない。何時も通りの赤葦京治で居なければならない
その強い思いが失敗に繋がってしまったのだ。
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