TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

沙也加

お邪魔しまーす

沙也加

……。

沙也加

あれ、おばさんいないのかな…

…!おはよー!

沙也加

玲!おはよ。おばさんは?

今日父さんと母さんで旅行行ってんだよね。

沙也加

2人だけで?

うん、私がプレゼントした旅行だから

沙也加

玲が!?

バイトの給料貯めてさ。

沙也加

それほどでも〜

照れくさそうに玲が笑う。こういう所が好きなのだ。

沙也加

じゃ、作ろうか

ヤッター!

私たちはキッチンへと向かった。

沙也加

(材料は…)

お!ピーマン!入れてくれるの!?

沙也加

前好きって言ってたでしょ。ピーマン入りのオムライス。

覚えてたんだ。

沙也加

覚えてるよ。

さすが沙也加シェフ!

沙也加

ふふふ

沙也加

(好きな人の好きな物なんて忘れるわけないじゃない。)

料理してるとこってなんか見入っちゃうよねー…

しばらく無言の時間がながれる。野菜を切る音だけがキッチンに響く。

沙也加

(何っだこの気まずい時間は……!)

……

玲の真剣な瞳を見つめていると、

沙也加

あ痛っ

沙也加

指切ったー…絆創膏くれない?

ちょっと待っててー

少ししてから、玲が救急箱を持ってきた。

沙也加

ありがと。

救急箱に手を伸ばすと、不意にその手を玲に掴まれる。

沙也加

私がやる。

そう言うと玲は手際良く手当をしていく。掴まれた左手がむずがゆくなってきた。

沙也加

……ん。

はーい逃げない

手を引っ込めようとすると玲に引き戻される。

沙也加

(緊張する……)

はい、完成。

沙也加

あ、ありがと

なんか顔赤くない?

沙也加

えあ、いや、そんなことはない!

そうかな〜?

しばらくしてオムライスが完成。

沙也加

はい召し上がれ

いただきまーす!

美味しそうに食べる玲を見つめる。

沙也加

好きだなぁ…

あっ

沙也加

えっ

沙也加

(やば、ミスった!)

ねぇ

沙也加

いや、あの、えっと

沙也加食べないの?

沙也加

へぁ?

オムライス。食べないの?

沙也加

(そっちか!)

沙也加

あー……私今日朝ごはん遅かったからさ。1人前食べるほどお腹空いてないんだよね。

へー……

沙也加

(焦ったー……)

はい、あーん

沙也加

えっ?

玲がオムライスをスプーンで掬って寄越してくる。

ほら、あーん

沙也加

んむぅっ!?

半ば押し付けるようにオムライスを口に入れられる。

どう?

沙也加

どうって……

沙也加

私が作ったんだから。美味しいに決まってる。

おお〜

沙也加

(鈍感で良かったー……)

沙也加はいいお嫁さんになるんだろうなぁ…

沙也加

……。

胸が少し痛んだ。

沙也加

(私は…)

嫁になるならあなたがいいのに。

今日はありがと!美味しかったし、楽しかった!

沙也加

うん、こちらこそ。

また遊びに来てね。沙也加なら何時でも大歓迎!

沙也加

ふふ、ありがとう

私は背を向けて、家へと歩き始めた。

沙也加

……はぁ…

私がこの想いを打ち明ける日は、一体いつ来るのだろうか。

恋しいという想いだけが鉛のように積み重なっていく。

好き……か。

ふーん……

私はあなたに勝てない

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

36

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚