家に帰った後、どうにも落ち着かなかったので、麗に電話をした。
春原瑚珀
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通話
00:00

春原瑚珀
もしもし?

高円宮麗
もしもし?瑚珀?

春原瑚珀
うん

高円宮麗
今日大変だったね…

春原瑚珀
ね、びっくりした

高円宮麗
瑚珀ほんとすごいよ…

春原瑚珀
そんなことないよ

高円宮麗
そんなことあるってw

高円宮麗
でも、意外

春原瑚珀
何で?

高円宮麗
瑚珀が、あんなに嫌がってた人の事かばうなんてね

高円宮麗
「あの時」から、人と関わろうとしなかったじゃん

高円宮麗
だから、そんな瑚珀が人をかばったことにびっくりした

春原瑚珀
そのことなんだけどね

高円宮麗
どうしたの?

春原瑚珀
私、みんなといるの悪くないって思っちゃったんだよね

春原瑚珀
私は×××なのに

春原瑚珀
幸せになっちゃいけないし

春原瑚珀
誰かと仲良くなっちゃいけないのに

そう言うと、今まで笑っていた麗が、声色を変えて話し出した。
高円宮麗
違うよ、瑚珀

高円宮麗
瑚珀は、×××なんかじゃない

春原瑚珀
でもっ、私のせいでーーーは!

高円宮麗
瑚珀のせいじゃない!

高円宮麗
あれは、あの人が悪いんだよ

春原瑚珀
でもっ

高円宮麗
聞いて

春原瑚珀
っ…

高円宮麗
瑚珀は、幸せになっていいの

高円宮麗
仲いい子がいたっていいの

高円宮麗
笑っていいの

高円宮麗
喜んでいいの

高円宮麗
瑚珀は、あの人の被害者なんだよ

高円宮麗
何で被害者が幸せになっちゃダメなの?

春原瑚珀
私は被害者なんかじゃない

春原瑚珀
私がいたからーーーは…

高円宮麗
そうじゃないよ

高円宮麗
ーーーちゃんがああなったのは、瑚珀のせいじゃない

麗…
やっぱり私は、いい友達に出会えたな…
でも、ごめん。
やっぱり、私は×××だよ。
だから、幸せになっちゃダメなんだよ。
それを言うと、麗がまた否定し始めるので、私は納得したふりをした。
春原瑚珀
ありがとう、麗

高円宮麗
うん

春原瑚珀
そろそろご飯作らなきゃだから、切るね

高円宮麗
またね

春原瑚珀
うん、ばいばい

???
『おい、何見てんだよ!?』

???
『早く出てけよ!』

???
『お前がいるから、あたしは…!!』

春原瑚珀
『ごめんなさい、ごめんなさい…』

???
『勝手に喋ってんじゃねえよ!』

???
(殴る音)

春原瑚珀
『っ、うっ、ゲホッ、ゴホゴホ』

???
『うるさい!』

???
『やめて!』

春原瑚珀
『っ!?ーーー、来ちゃダメ!』

???
お前は黙ってろ!

???
(突き飛ばす音)

???
『うあぁっ!』

???
(物にぶつかる音)

春原瑚珀
ーーー!?ねえーーー!?

春原瑚珀
起きてよ!!

???
『うるさいんだよ!』

???
(蹴る音)

春原瑚珀
『ゴホッ、ゲホゴホ』

春原瑚珀
…。

春原瑚珀
『うわああああああああああああああああああ!』

春原瑚珀
うわああああああ!

春原瑚珀
っ…

春原瑚珀
はあ…

春原瑚珀
ごめんね、ーーー…

九月なこ
終わりです!新章突入といいつつ、突入しませんでした…瑚珀、大丈夫…?
