テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

一覧ページ

記憶

第1話 - 記憶

2020年02月02日

#記憶喪失

輝斗⋆͛*͛ ͙͛⋆͛ᐝ·̩͙

小林湊

今日の集合場所ってどこだっけ？

史風栞

白石駅の前！

小林湊

あんがと。

史風栞

ちゃんと17時に来てね！

史風栞

昨日あんた遅刻したんだから。

小林湊

分かってるって！

史風栞

じゃあ後でね！

小林湊

おっけー

17時

小林湊

あれ？

小林湊

まだ栞来てねーな。

小林湊

まあすぐ来るか。

17時半

小林湊

あいつおせーな。

通行人

さっきの事故やばかったねー

通行人

ほんとほんと。

通行人

轢かれたの21歳の女の人だろ？

小林湊

え、、

プルルルルプルルルル

小林湊

はい。

栞母

湊くん！

栞母

落ち着いて聞いてね。

栞母

栞が交通事故にあって、、

小林湊

栞は車に10メートル引きずられたらしい。

小林湊

なんとか命は助かったが、意識が戻らない。

小林湊

意識が戻らないまま1年たったある日の事

栞は自宅療養に治療法を切り替えていた。

小林湊

栞、、

史風栞

ん、、

小林湊

栞？

小林湊

どうした？

栞の意識が戻った。しかし、、

栞母

栞、、よかった。

小林湊

栞、大丈夫か？

史風栞

､､､

史風栞

お母さん、この方はどなた？

栞母

え、、

栞母

栞、覚えていないの？

小林湊

そんな、、

史風栞

ごめんなさい。

史風栞

あなたの事は覚えていなくて、、、

小林湊

そうですか。

栞母

ごめんなさいね。

栞母

あの子、すっかり忘れてしまっている見たいで、、

小林湊

大丈夫です。

小林湊

あと、お願いがあって、、

栞母

何？

小林湊

俺が栞の恋人だった事、絶対に栞に言わないでください。

栞母

え、、

栞母

それは

小林湊

栞は人一番正義感が強くて、

小林湊

恋人の事を忘れてしまったと知れば、自分を責めてしまうと思うんです。

小林湊

だからお願いします。

栞母

、、分かったわ

1年後。

ピーンポーン

史風栞

はーい。

史風栞

お久しぶりです！

史風栞

小林さん

小林湊

どうも。

史風栞

ささ、上がってください。

小林湊

最近は体調大丈夫ですか？

史風栞

はい。

史風栞

ただ一つ気になる事があって、、

小林湊

なんですか？

史風栞

よく夢を見るんです。

史風栞

私がこの世界で一番愛している人の夢。

史風栞

ただ顔が見えないので、それが誰なのか覚えていないんです。

小林湊

そうなんですね。

史風栞

多分私の恋人だったのかなって思います。

小林湊

もし、その人が今誰かと家庭を築いて、幸せそうにしていたら？

史風栞

それは仕方ない事だと思います。

史風栞

私の不注意で事故にあってしまったのだし。

史風栞

それに、、

史風栞

自分の愛する人が幸せなら、私はそれで充分ですから。

小林湊

、、、その人は幸せ者ですね。

それから2年の月日がたった。

栞は僕の事を思い出さない。

今日は渡したいものがあり、栞の家を訪ねた。

史風栞

こんにちは。

小林湊

こんにちは。

史風栞

話ってなんですか？

小林湊

渡したいものがあって、、

史風栞

なんでしょう

プルルルルプルルルル

史風栞

あら、、

史風栞

ちょっとすみません。

史風栞

はい。

史風栞

ああ、それはいいです。

史風栞

うん。

史風栞

分かった。

史風栞

じゃあ。

史風栞

すみません。

史風栞

私、もうすぐ結婚するんです。

小林湊

え、、

史風栞

父親が、今のままではお前は幸せになれないと言っていて、

史風栞

お見合いして、強制的に結婚することになってしまって。

史風栞

まだ恋人の事を思い出せていないのに。

小林湊

大丈夫ですよ。

小林湊

その人もきっと、あなたの幸せを祈っています。

史風栞

そうでしょうか？

小林湊

ええ。

史風栞

ありがとうございます。

史風栞

ところで、渡したいものってなんですか？

小林湊

指輪です。

小林湊

あなたが事故に会う前、私の家に忘れて行ったんです。

小林湊

家の整理をしていたら出てきて。

史風栞

見せてください。

小林湊

どうぞ。

史風栞

、、、っ！

史風栞

みな、、と？

小林湊

え、、

史風栞

思い出した。

史風栞

全て。

史風栞

あの日私が集合場所に向かっていたのも。

小林湊

、、、思い出してくれてありがとう。

小林湊

本当はあの日、式場に行く予定だったんだ。

小林湊

結婚前に婚約指輪忘れていくなんてって、叱ってやろうと思ってたのに。

史風栞

湊、今まで一緒にいてくれてありがとう！

小林湊

、、、このままかっこよく帰ろうと思ってたのに、泣かせないでよ。

史風栞

ふふっ

史風栞

かっこ悪い

小林日向

パパ、ママ、早く！

史風栞

ちょっと待って！

小林湊

日向は元気だな。

小林日向

だって今日はパパとママの結婚記念日でしょ？

小林日向

早くレストラン行こうよ！

史風栞

はいはい

史風栞

全くこの性格は誰に似たんでしょうね。

小林湊

お前だろ

史風栞

何言ってんのあんたでしょ。

小林日向

二人ともほら早く！

小林湊

待ってて！

小林湊

今行くよ！

この作品はいかがでしたか？

8件

いいじゃん夢見させろや

いいお話だねでもそんな不自然に記憶喪失はなおりません。

なに知り合い同士でまじめな主張してんねん？（笑）

輝斗⋆͛*͛ ͙͛⋆͛ᐝ·̩͙

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

記憶

第1話 - 記憶

作者の他の作品すべて見る

#記憶喪失の新着小説
一覧

関連するタグ

記憶

第1話 - 記憶

作者の他の作品すべて見る

#記憶喪失の新着小説一覧

関連するタグ

#記憶喪失の新着小説
一覧