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7歳

千冬

ーーー!!

モブダチ

じゃーね!!

千冬

じゃーなっ!!

千冬

あー!!遅くなっちゃったな〜、

千冬

急いで帰らないと、!

千冬

やべー!!

千冬

急げーー!!

千冬

まじ急がねぇとシ(((!?!?

曲がり角から手が伸びてきて、 手を引っ張られる

千冬

!?

口を塞がれ声を出す間もなく 気絶させられてしまう。

千冬

ん、、

千冬

ど、こ、、?

▒▒

……お前。名前は?

千冬

えっ、

千冬

だ、だれ、?

▒▒

……答えろ。

千冬

えっ、えと、、

千冬

ま、松野、、千冬、、

▒▒

千冬。お前は誘拐した。

千冬

えっ、

▒▒

人質としてここで生きてもらう。

千冬

い、嫌だ、、、

千冬

家に帰れない、?

▒▒

そうだ。

千冬

嫌だ、!母ちゃんにっ(((

口を塞がれ、首元に包丁をあて

▒▒

騒ぐな。殺すぞ。

千冬

っ、、泣

怖かった、

なんで俺を、なんでこんなこと、

そんなことを考えているうちに、 相手の拳が飛んできた

千冬

ぐっ、!泣

千冬

うっ、、いだ、、泣

千冬

なんで、ッ、、泣

首を掴まれ 何度も何度も殴られた。

千冬

ぐっ、う゛っ、!泣

千冬

あ゛っ、!やめ、!泣

▒▒

……。

繰り返しで、ただ月日が流れていくだけ

千冬

ぉ、じさ、、

▒▒

…なんだ。

千冬

学校、、行きたいな、、

▒▒

…ダメだ。

家に返してくれなかった。 学校にも行かせて貰えなかった。

毎日罵倒、虐待。

心身共に、精神も病んで行った。

そんなおじさんも、いつかは逮捕された、 しかし、 俺はとっくの前に、 おじさんが捕まえる前に、

捨てられていた。

千冬

………

ひたすら病む一方で、 ろくに飯も食わなかった。

知らない場所で、知らない空気で、 6年ぶりに外に出て、 6年ぶりに人を見た、

千冬

、、、

おじさんがいた時は、 飯も、風呂も、全部してくれたが、

もう、2日間何も食ってない。 風呂にも入ってない。

…母ちゃんの顔も、父ちゃんの顔も、

思い出せない。

千冬

……、

もう何も感じなくなって。

千冬

…、

…何もかもどーでもよくなっちゃった、笑

雪の感覚も、久しぶりで、 寒さなんて感じなかった、、 街灯の光で照らされている雪はどれも

宝石のようだった。

▒▒

…風邪ひくぞ、

千冬

、!?

当然話しかけられてびっくりした、 傘を、俺にかざして、 男は目元を細めた

千冬

な、、、

▒▒

服1枚だけかよ、

怪我だらけ、 それに汚ぇ、

▒▒

何やってんだ?

千冬

ご、ごめんな、さ、

▒▒

なんで謝んの?

千冬

め、迷惑かけて、ごめん、なさ、

▒▒

別に迷惑じゃねーよ。

▒▒

変な奴だな。

▒▒

こんな時間だし、家帰れよ。

▒▒

親心配するぞ。

千冬

……。

様子が変だな、

▒▒

、?

▒▒

お前、何処から来たんだ?

▒▒

みすぼらしいな、

千冬

わ、からない、、

▒▒

帰る家は?

千冬

……ない、

▒▒

、捨てられたのか、?

千冬

…ううん。

▒▒

家出か?

千冬

ううん、、

▒▒

じゃぁなんで?

千冬

……。

▒▒

……なぁ、くるか?

▒▒

…温めてやるから。

千冬

、!泣

その優しい表情に 安心感を覚えた、

こいつほんとに大丈夫かよ、?

▒▒

泣くなって、、

▒▒

…今までよく頑張った、

▒▒

ここらで休んで行かね、?

▒▒

ゆっくり話をしよう。

千冬

うんっ、、泣

▒▒

そこに座ってろ。

とりあえず色々聞くか、

千冬

…はい、

▒▒

…名前は、?

千冬

…千冬、、です、

▒▒

…わかった。

▒▒

…千冬。んであそこにいたんだ?

千冬

……おじさん、に、、捨てられ、た、から、

▒▒

おじさん??

千冬

…うん、

▒▒

なんで捨てた、?

千冬

逮捕されるから、、

▒▒

逮捕?

▒▒

じゃぁ、親は?

千冬

…覚えてない、

▒▒

は、?覚えてない…??

千冬

顔も、性格も、匂いも、全部分からない、

千冬

……忘れちゃった、

▒▒

千冬は、どこに住んでたかも忘れたか?

千冬

……東京だったはず、

千冬

うろ覚えです、

ほぼ何も分からねぇ状態…

▒▒

……、

▒▒

…ずっとおっさんと暮らしてたんだな、

▒▒

その怪我は、いじめか、?、

▒▒

それとも、、

千冬

おじさん、、

千冬

おじさんです、

▒▒

そーか、

千冬

…お兄さんは、?

▒▒

、?

千冬

お兄さんのの名前は、?

▒▒

俺は、

三 途 春 千 夜

千冬

春千夜さん、?

春千夜

好きに呼べ。

千冬

春千夜さん、、

春千夜

あ?

千冬

、ありがとうございました、、

千冬

暖かかったです!

そういうこいつの顔は目に光はねぇが、 いい顔だった。 こーいうの、マジで、 なんつーんだろーな、、

……めんどくせぇ、

千冬

ありがとうございました、!

出ていこうとする千冬の手を 引く春千夜

春千夜

どこ行くんだ?

千冬

えっ、

春千夜

帰る家ねーんだろ?

春千夜

…家ここに住めよ。

千冬

へ、?

春千夜

…幸せになりてぇか?

千冬

……幸せが、、分からない、、

千冬

幸せなんて分からない、、

春千夜

…幸せになりたくねぇの?

千冬

……幸せって、どんなの、?

春千夜

…わかった。

春千夜

俺も幸せが分からねぇ。

春千夜

幸せってひとくくりにされんのが嫌いだ。

春千夜

意味もわからねぇし、

春千夜

だからよ。

一緒に探せばいーだろ?

千冬

幸せを、?

春千夜

そー。

千冬

分かりました、

春千夜

タメでいい。

千冬

タメ、?

春千夜

あー、敬語じゃなくていー。

千冬

…うん、

春千夜

さ、マイキーに会いに行くか。

千冬

マイキー、?

犯罪者と多重人格の旅の物語

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