医師
奏
生まれてきて一度も熱を感じる事ができなかった。 でも
奏
佐久早
奏
10秒くらいで私は佐久早君の手を離した。 意外にも彼は嫌がっていなかった。 昨日はあんなに怖い顔してたのに。
佐久早
奏
佐久早
そしてまた彼は手を差し出した。 何だろう。 彼の印象がガラリと変わった気がした。
奏
奏
佐久早
奏
佐久早
奏
奏
佐久早
私はまた彼の手に触れた。 じわっと広がる心地いい感覚。 あったかくて落ち着く。
奏
佐久早
奏
奏
佐久早
奏
これまたびっくり。 まさか次も潔癖のその手に触れていいなんて
奏
佐久早
彼の指が尋常じゃないくらい曲がったり歪んだりして面白かった。 そして他愛もない話をして、彼のことを少しだけ知れた。
バレー部のエースで、潔癖性で、あと下の名前がきよおみと言うことも。 その間も私は佐久早君の手を握っていた。 佐久早君も最初は眉間にしわが寄っていたが、諦めて時々握り返してくれた。 この時、完全に彼は私にとって
【特別な存在】になっていった。
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