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3つ下の犬系年下彼氏が可愛い時もあればかっこいい時もある…愛され過ぎてドキドキが止まりません
第3話 - 3、彼と別れた直後に事故に会い、殆どの記憶が飛んだ私に残っていた記憶は彼氏との楽しい日々だけでした。
2022年03月27日
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義勇
……(忘れた振り……あの子の事は知らない振りをするのよ……)
無一郎
義勇…
有一郎
……
義勇
…誰……ですか…？
無一郎
……俺は…義勇の…3つ下の幼なじみで…あんたと…付き合ってた彼氏で…
義勇
…………私と…付き合ってたって……過去形だけど……別れたの…？
無一郎
んっ……そうだけど……俺は……まだあんたの事が大好きだ…
義勇
……別れたのに…？
無一郎
ん……付き合い始めた時から嫌いとか訳わかんねぇ嘘ついてさ……
義勇
え…(小声)
有一郎
…無一郎、一旦外の空気吸ってこい
無一郎
ん……分かった…
有一郎
…
ガラガラ…パタンっ…
有一郎
……で…なんであいつの事忘れたふりしてんの？
義勇
…………気付かれちゃったか…
有一郎
なんで、あいつの事忘れたふりしてんだよ(少し強めに言う)
義勇
……何となく……あの子を…傷付けなくて済むと思ったから…
有一郎
記憶が部分的に無いってのも嘘な訳？
義勇
うんん…それは違う…本当に部分的無くて……思い出そうとしたら頭痛くなっちゃって…
義勇
…幼い頃の記憶が無いの…
義勇
無一郎に告白された時の記憶も…忘れちゃって…(泣)
義勇
……なんで…こんな事になっちゃったんだろって…私が悪いけど…神様が罰を与えたんだろうけど…1番忘れたくなかった…記憶なのに…(泣)
有一郎
…あいつの事忘れたふり辞めれば？
義勇
無理よ…そんな事…
有一郎
…よく分からねぇ、好き同士で付き合ってんのに1つの事ですれ違ってさ
義勇
…恋ってそんな物だよ…脆いの…
義勇
たった一つの言動で壊れちゃうんだよ
有一郎
いつか忘れたふりってバレんぞ
義勇
そうかもね…その時はその時だよ…(笑)
無一郎
ここで2人で住んでた、毎朝俺の事起こしてくれて、朝飯も学校に送ってくれたりも…したんだぜ…
無一郎
あんたは俺の事散々甘やかしてくれてさ…俺…言えてなかったけど…ほんとに…狂いそうになるくらいあんたのこと好きだし…愛してるんだよ…結婚したいって言ったら……社会人になったらねって……言ってくれたよな…
義勇
……(愛してる…狂いそうになるくらい好き…)
義勇
……
義勇
そうなんだ…ごめんね、何も覚えてなくて…
無一郎
…んーん……これから俺達でもっかい思い出を作っていこ
義勇
え…
無一郎
…義勇の事好きだから……絶対幸せにするから、俺と…付き合ってください(義勇ちゃんが忘れた記憶と全く同じことを言っている)
義勇
……私で…いいの……？
義勇
私以外にもっと可愛い子居るんだよ…？
無一郎
義勇じゃなきゃ俺ダメだからさ…(笑)
義勇
……(何…なんで私ドキドキしてるのかな…)
無一郎
これからはちゃんと好きだけじゃなくて愛してるって言うよ、ちゅ…
義勇
ん……
無一郎
…
義勇
……
無一郎
出掛ける？俺バイクの免許しかねぇけど…(笑)
義勇
……うん、(笑)
義勇
出掛けたい(笑)
無一郎
決まり、行こ(笑)
義勇
あー！もう！怖かった！私怖いの苦手なのに！
無一郎
…そうだっけ…(笑)(記憶無いはずなのに…怖いの苦手って……)
無一郎
義勇、
義勇
何？
無一郎
どっか行きたいとこある？
義勇
え…あっ…あそこのクレープ食べたい
義勇
美味しいんだよね……
無一郎
……なんで…あっこのクレープ美味いって知ってんの？
義勇
え…
無一郎
……まぁ、どうでもいいや、んな事、行こ、(手繋ぐ)
義勇
ん……(私今……不味い事言った……かも……)
無一郎
……(俺としか行ったことねぇ癖に……忘れたふりか…)
無一郎
……(手ちっさ…)
無一郎
……ちゅ…
義勇
ん……
無一郎
帰ったら抱くから
義勇
え…
無一郎
クレープ食べよ
義勇
……うん…
無一郎
ん
義勇
………なでなで……(むいくん寝ちゃった……)
無一郎
………義勇
義勇
へ…あ…起きてたの？
無一郎
……本当に記憶ねぇの？
義勇
へ…？
無一郎
………
義勇
むいくん…？何言って…
無一郎
ホントの事言えよ、逃がさねぇから
義勇
……………
無一郎
記憶がねぇなら俺と食べたあそこのクレープが美味しいとかわかんねぇだろ
義勇
……それは…
有一郎
もう観念しろよ、お前
義勇
ゆうくん……
有一郎
自分の心に嘘ついて気持ち楽になんの？
義勇
………
有一郎
言っとくけど、俺はあんたの事許してねぇから、これからも許さねぇし、無一郎の事を泣かしたっていう現実から逃げてんじゃねぇよ
義勇
………(結局いつもこうなる……私には……1人も味方がいない……)
義勇
……………ごめんなさい………
無一郎
別に謝れって言ってる訳じゃないから
義勇
ごめん……なさいっ……(泣)
義勇
私……馬鹿だから…何度もむいくんの事泣かせたりしてごめんなさい…
義勇
むいくんの事忘れた振りをすれば…もう…関わらなくていいと思って…(泣)
無一郎
義勇
義勇
ごめんなさい…(泣)(頭を下げる)
無一郎
泣かなくていいから、頭上げて、義勇
義勇
ごめんなさい…(泣)
無一郎
…………
義勇
………嫌いになってよ…
無一郎
え？
義勇
私の事……嫌いになって……
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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