君に毎日『好き』を伝えよう

⚠注意⚠ ・恋愛系です ・口調がおかしいところもあります ・その他諸々あります 嫌な方は回れ右をお願いします！ それでもいいよという方、見てください！

まぜ太Side

…、あったのかもしれない…

泣くだけの理由は充分で

これまでの思い出全部が……

"俺だけの" 思い出になるんだ……

俺しか覚えてない…

あの瞬間……

あの笑顔…

　 あの言葉……

忘れたんだよな……

それでも今までに感じたことがないほど

痛くて…辛い……

『思い出は新しく作ればいい』

なんて言うけど…

新しく作っても、過去には戻らない…

過去の思い出とは違って

"新しい思い出" ができるんだ

"彼氏だった" 俺との思い出は黒く塗りつぶされて

"友達の" 俺との思い出ができる

本当に…全部覚えてないんだ……

絶望とも…諦めとも言えないような感情が俺の胸を締め付けた

『元気』を意識する

顔に嘘で塗り固めた笑顔を貼り付けて

少し君が悲しそうな顔をしたのは

きっと気のせいだと思い込んで……

けちゃは何故かスマホのパスワードは覚えていたようで

打ち込むと写真フォルダを開いた

今の俺には 『 "二人" の大切な思い出』も

鋭い凶器となんら変わらない

全ての君との写真が俺の心をえぐる

それでも…、 君に『前のけちゃ』の話をすると決めた

"君の友達" の『まぜ太』を

しっかり……

演じきるよ…、

けちゃSide

写真フォルダを見た瞬間分かった

この "まぜ太" っていう人が

僕にとって何より大切な人だったということが……

"この人" を覚えていない

胸にずしりとのしかかるのは

焦燥感と、孤独感

この世界に一人取り残されたようで

誰を信頼すべきか…

分からなくて怖い…

それでも…

悲しそうに眉を下げた君だけは…

僕の目の前で

悲しそうに笑う君だけは………、

信じたいと思った…

まぜ太Side

説明していると

息がしづらくて息切れし始めてしまった

激しい運動をした訳でもないのに

この息苦しさはどこから……？

そんなの…

"君" が俺を忘れてしまったことが 何より苦しい……、

どうしようもなく…、

痛いんだ………

その言葉は、俺を心配してくれて言ってるんだって分かってる

『帰れ』と聞こえた気がした

でも…

そう…、思ってるのは

けちゃSide

せめて今日教えてもらったことだけは覚えておこうと

僕は日記を書いた