みっちゅーずりんCUMILWORLD編

ようやく目が覚めた。

あれから6時間以上は経っているけど...まさかこんなに寝ていたとは。

...夕方じゃん...。

もしかしてこれも、ターゲットの仕業か？

じゃないと...おかしいだろ。

いくらショックだったからって、半日以上道の真ん中で寝てるとか...。

早く探さないと、3日間は思ったより短いのかもしれない。

久しぶりに歩く感じがする...。クラクラするな....。

うわ...出現情報きてた...。

....もう探す気力もないよ....。

見つかれ、早く...現れろよ....。

...

　どうしたら良いんだよ....。

俺は....どうしたら自分を許せるんだ...。

おかしいな....。

この世界にインポートできるのは死者か、直接招待された人間だけのはず...。

...何で中学生の俺がいるんだ？

目の前に居る当時の自分の姿が...憎ったらしくなって....。

ナイフで...切りつけてしまった。

今の精神状態は...きっと限界に近い。

何で....目の前に自分がいるのかわからないけど、

反射的に、体が動いた。

4,5回滅多刺しにして、アスファルトには血が滲んでいる。

心は動かないままだった。

あれ....？

気がつくと、倒れていたのはさっきの◼️◼️だった。

今...今俺がナイフで切りつけたのって....。

"中学生の俺"だったはず...

おかしい、何で....？

さっきまで確かに、俺....だった....。

アイツが...化けてたのか？

もしそうだとしたら.....俺はまた、

◼️◼️を殺してしまったことになる。

死んだ...のか？

....こっちの世界でも、死ぬんだ。

....でも、ちょっと待てよ....。

死んだってことは、ターゲットを運んでミッション達成できんじゃね！？

すぐさまターゲットを担いで、メルティメトロに向かうことにした。

メルティメトロ-案内所-

ここ...かな。

手錠するの忘れてた...。

巾着から手錠を取り出して、ターゲットの腕に装着する。

俺のせいで死んでここにきたのに。

また俺の手で殺されるなんて...。

...不運だなぁ。本当に。

もうなんか、自分が犯した罪も...そこまで苦しくないんだ....。

もちろん罪悪感はあるし、こんな自分許せないけど

どうすればよかったのかわからないし。

いつから生き方を間違えていたのかもわからない。

全部わからない。

善人の思考も、誰かを愛する気持ちもわからない....。

つい、考え込んでしまった。

自分で殺した死体を目の前に....自責の念に苦しんだって意味はないのに。

ミッション達成して、ホテルに戻る。

....。

俺、高校に入ってから、どうやって過ごしてたっけ？

無理やり演じていた役は....やっぱりハマり役じゃなかったみたい。

冷淡だし人を想う心もないし、ましてや自分を満たすのに精一杯だし

生きてて何が楽しいのかわからない。

こんな性格の自分は...唯一無二で....誰かに理解されることは無い。

社会に適応できないこの人格を、誰か羨ましがってくれないかなぁ。

そうすれば....救われる。

初めから健常者じゃなかったんだから、 どちらかというと俺は"被害者"なんだ。