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軽やかな雀たちの声で目を覚ます。いくらか体はだるいが、昨日ほどではない。 起き上がり、洗面台へ向かう。
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洗面台へたどりつく前に本来自宅にはいないはずの人物が現れた。仁王立ちで行く手を阻んでいる。
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悲しいのを精一杯堪えたような顔をしてセラフが雲雀を睨む。 数日前から立て続けに、彼の相棒は倒れるわ我らがリーダーは銃弾を受けるわ、そのせいかセラフは身内の体調不良に過敏になっていた。
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半ば強制的にベッドへ戻される雲雀。見守るようにベッドの縁に顔をのせて、セラフは心配そうに何度も雲雀を見る。
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雲雀は半身を起こし、ピンクブロンドの髪をわしゃわしゃと掻き撫でる。 言葉では怒ってみせるが満更でもないのか、セラフは無理に払い退けようとしなかった。
すると玄関の扉が開く音がして、ビニールが擦れる音と話し声が聞こえてくる。
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買ってきた食材もそのままにアキラと奏斗は雲雀の様子を伺いに来た。
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満足そうに鼻を鳴らすセラフ。それから買ってきた食材を確認し、意気揚々とキッチンへと向かった。手伝い、と称して奏斗も後を追いかけた。
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アキラに軽く頭を小突かれ、吹き出して返事がふわふわとしてしまう雲雀。 間もなくキッチンからいい香りと楽しげな声がして、2人は顔を見合わせて、笑いあった。
♦️☕編、おわり