黄さんからの電話が終わった後 。
そう言って 、ソファに勢い良く座る 。
不貞腐れた様な顔をして黙る桃さんを片目に 、
ブーっとバイブ音を鳴らすスマホをひとつタップする 。
.. いや 、しようとした 。
数センチ先に見える、気持ち悪い程に整った顔 。
いつの間にかソファに沈んだ体 。
全てを放棄した様な 、そんな顔で又俺に顔を近付ける 。
焦りまくってる俺はお構い無しに、
幾度となく頭上で押さえ付けらる両手首 。
黄さんからだろうか 。
何度も何度も 、止め処なくなり続ける着信音が、
耳から頭まで 、鐘の様に鳴り響く 。
可愛らしく 、あざとらしく 。
意外と彼に似合ってる笑顔を見せながら 、
服の中へ彼の大きな骨々しい手が侵入してくる 。
それにつられ、息が上がる 。
スリル = 快感 、 なんて馬鹿げた方程式が俺の中で生成されているのだろうか。
口を塞ごうにも、残念ながら手は自由ではない
上へ上へと迫ってくる指 。
ノンケな俺には苦痛でしかないが 、
無念にも触覚が有る限り 、無反応にはなれないだろう 。
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フォロー失礼します🙇♀️🙏