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ハイキュー夢小説 なんでもいい人向け

壊れた歯車

陽葵

ん…

木兎

お!起きたか!!

陽葵

ふふ〜おはよー!

彼は私の彼氏、木兎光太郎だ。

木兎

すげー可愛く寝てた!

陽葵

嬉しいけど…恥ずかしいッ!

木兎

可愛いな〜!

今はバレーボールのチームに入っていてかなり有名な選手だ。

朝から夜まで忙しいのに私との時間を作ってくれる彼を

私はとてつもなく好きだ。

陽葵

この匂い…朝ごはん作ってくれたの!?

木兎

おう!…ちょっと焦げたけど、ボソッ

陽葵

全然いいよ!作ってくれるだけで嬉しいんだから!

木兎

陽葵〜!

彼は器用とは言えないけど私が喜ぶ事をしてくれる。

陽葵

いい匂い〜

木兎

そ、そうかぁ?

陽葵

うん、愛情たっぷりのいい匂いがします!

木兎

ッッ!!

木兎

大好きだぁ!!

陽葵

///

彼はまっすぐに想いを伝えてくれるから何も心配要らない。

私達は老いるまでずっと一緒にいる。

そう思っていた…。

陽葵

((光太郎、昨日試合だったよね。テレビで見てたけど勝ってたし、今日は光太郎の好物沢山作ってあげよ!!

陽葵

((しかも今日は付き合って2年の記念日なんだから!

去年の記念日は彼が盛大なパーティーをしてくれた。

記念日なんて忘れているんじゃないかと心配していたが

彼はずっと覚えていて要らぬ心配だったのだ。

陽葵

((今年は私がビックリさせちゃお!

彼はサプライズが大好きだ。

する事も、される事も

去年は私が仕事から帰って来たら早く帰ってきたらしく家が凄くカラフルになっていてびっくりした事を覚えてる。

その後ネックレスをくれて私が号泣をして困らせてしまった事も覚えている。

だから今日は仕事から休みを貰い早く家に帰り彼をビックリさせる事にしたのだ。

陽葵

って、雨降ってきちゃった…!

陽葵

…洗濯物干したままだ!

この時から既に歯車は壊れかけていった。

陽葵

洗濯物も取り込んだし

陽葵

準備も出来たし、後は光太郎を待つだけ!

陽葵

((確か試合終わってる時間だし30分後ぐらいには来るかな〜

1時間後

陽葵

…遅い。

陽葵

そうだ、メールしてみよ!

そう思った時、彼から連絡が来た

木兎

陽葵〜

木兎

今日帰れなくなった!

陽葵

え…

陽葵

大丈夫、?

木兎

翔陽とツムツムと飲んでくる〜!

陽葵

…そっかぁ、。

陽葵

うん、楽しんできて!

木兎

おう!ありがとなー!

陽葵

陽葵

…いや、チームメイトと交流するのも、大切だし

陽葵

光太郎友達大切だし

陽葵

全然…大丈夫、だと思うしッ

陽葵

ッッ!

陽葵

なんで、泣いて…

陽葵

…そっか、私悲しいんだなぁ、。

彼はその日帰ってこなかった

きっとサプライズなのだろう、と思ったのに

いや、そう思っていたかったのに

帰ってこなかった

陽葵

…もしかしたら、嘘かもしれない…。

陽葵

……は?

陽葵

ねぇ、何疑ってんの?

陽葵

光太郎だよ?私のバカ。光太郎が浮気なんて…しないよ。

それは絶対に、?

疑ってしまうと、どんどん信じられなくなり

私は翔陽くんに電話を掛けていた

日向

もしもしー?

陽葵

…え、((私何やってッ!

日向

陽葵さんじゃないですか!

日向

木兎さんと今記念日終わった所ですか?

日向

惚気は要らないですからね〜w

陽葵

…え?

日向

え?

陽葵

光太郎は…翔陽くんと、侑くんと、飲みに行ってるんじゃないの?

日向

え?

日向

どういう事ですか、?

陽葵

だって、1時間前に光太郎から3人で飲みに行くってッ!

日向

…その時俺、もう家に居ますよ?

陽葵

え、?

日向

木兎さんは侑さんに誘われてましたけど「彼女との記念日だから!」って急いで帰りましたけど…

陽葵

う、そ…

陽葵

……そっか。

陽葵

うん、私の勘違いだったかも…

陽葵

ありがとね!ごめんね!

日向

え、いや…

陽葵

それじゃあこれからも光太郎と仲良くしてあげてね!

日向

あ、はい…それじゃあ…

陽葵

…そっかぁ、。

陽葵

飲みに、行ってなかったかぁ…

陽葵

もしかしたら、乗ってくる電車を間違えたのかもなぁ…

陽葵

うん、そうだよ。

陽葵

きっと私にサプライズするためだよ。うん。

陽葵

だから、今日は寝ないで待ってよう。

陽葵

帰ってきた時に1人は悲しいから…。

次の日

陽葵

……

陽葵

帰ってきてない…

木兎

ただいま〜!

陽葵

…あ、おかえり。

木兎

ん?昨日パーティーでもやってたの?

陽葵

…え?

信じられなかった

昨日はずっと彼を待っていたので何も片付けていなかったのだ。

陽葵

いやいや、え?

木兎

ん?

陽葵

昨日は、私達の…記念日だよ?

木兎

あ…

木兎

す、すまん!忘れてた!

陽葵

…ねぇ、光太郎

木兎

お、おう?

陽葵

昨日誰と飲んでたの?

木兎

だから、翔陽とツムツムだって

陽葵

昨日翔陽くんに聞いたら「木兎さんは彼女との記念日だから!」って言ってすぐに帰ったって聞いたけど?

木兎

は…

陽葵

記念日って、言ってるのに忘れる訳ないじゃん…。

陽葵

なんで私に嘘ついたの?

木兎

…ごめん。

木兎

俺、試合終わった後インタビューされてその人がすげータイプで…

陽葵

…そっか。

木兎

ごめん。

陽葵

ううん…いいの。

陽葵

多分そんなんじゃないかなって思ってたから

陽葵

今日のうちに出ていくね。

陽葵

今までありがとう。

木兎

ッッ…

陽葵

後、これ返しておくね

木兎

合鍵と…ネックレス?

陽葵

…そのネックレス、光太郎…いや木兎さんが私にサプライズでくれた物だよ。

木兎

陽葵…

陽葵

試合、頑張ってね。

陽葵

これからも影で応援してるから。

陽葵

それじゃあ…((自室に行く

木兎

…ッッ…!

木兎

俺は、馬鹿だ…

陽葵

黙々と出ていく準備をした。

いや、彼から離れる準備をした。の方が良い。

あそこで何も言わなかったら苦しいだけだ

彼も、私も。

陽葵

まだ、木兎さんに彼女が居ることを公開してなくてよかった…

まだ私は彼の心配をしていた。

陽葵

公開してたら、木兎さんが叩かれちゃもの…

もう嫌いなのに。

好きじゃないと思ってたのに。

まだ心配しちゃうくらい好きだった。

陽葵

終わった。

陽葵

もう、行こう。

木兎

あ、陽葵…あの__

陽葵

木兎さん。

陽葵

愛してました。さようなら。

木兎

ッッ!!

陽葵

…最後に、抱きしめてもらっていいですか?

木兎

…おう。

陽葵

暖かい…ありがとうございます。

陽葵

お元気で。

木兎

陽葵…

そこからバス、電車を利用してあの家から凄く離れた場所に来た

右も左も分からない私にあの人は話しかけてくれた

あの、大丈夫ですか?

陽葵

え?

さっきから行ったり来たりしてたんで、迷子なんじゃないかと思って…

陽葵

((なんか、この顔見たことあるような…

陽葵

侑くん?

え?

陽葵

あ、いや…そんな事ないか。

…侑の片割れの治です

陽葵

!!((双子って言ってた気がする!

それで、大丈夫ですか?

陽葵

((間接的に木兎さんと関わる事になるかもしれないから、この人とも関わらないようにしよう…。

あの…?

陽葵

あ!すいません…

陽葵

大丈夫です!それでは__

待ってください。((腕を掴む

陽葵

えッ

そんな涙目の女性をほっとける程落ちた人間やないんで。

陽葵

涙目…?

近くに俺の店あるんでついてきてください。

陽葵

あ、ちょッ!

ここで待っといてください。

陽葵

あ、はい…。

急に何なのだろう。

涙目…そんなに私は悲しかったのかと

でも忘れなくちゃいけない。

嫌いになる理由は沢山あったのだから。

そんな事を思ってると、さっきの治くんが戻ってきた。おにぎりを1つ持って。

あの、これ食べてください

陽葵

え?おにぎり…

ウチの店で1番売れてるおにぎりです。

元気出すには美味しい物食って元気出した方がえぇから。

陽葵

…いただきます

治くんは、優しくていい人だと思った。

陽葵

美味しい…ボソ

…!

な、なんで泣いてッ

陽葵

え…あれ、おかしいな…

陽葵

美味しすぎて、安心しちゃったのかも…

陽葵

ごめんなさいッ

…大丈夫です。

お姉さんは綺麗なんでもっと前向いて歩いた方がえぇですよ。

陽葵

綺麗…え!?

サラッと初対面の人に言ってしまう。

女たらしみたいだとも思った。

綺麗です。

おにぎりを美味しそうに食べる所も可愛いなって思いました。

陽葵

あ、ありがとうございます…?

…行く所とか決まってます?

陽葵

それが、飛び出して来たものだから何も決まってなくて…

ならウチの店で働いていきませんか?

陽葵

え?

部屋も貸しますし、家賃とかもなしです。

ただ、店を手伝ってくれるだけで良いんです。

ダメですか?

結構いいかもしれないと思った。

陽葵

((だけど木兎さんと関わってしまうかもしれない…。

陽葵

((お金がたまったら出ていこう。うん。

陽葵

分かりました。よろしくお願いします

はい!!

陽葵

えっと、陽葵です

陽葵…さん?

陽葵

((侑くんが23歳だから、治くんは1個したか…

陽葵

陽葵で良いですよ

陽葵

治くんは1個下だし

じゃあ陽葵

陽葵

それと、タメで良いよ

おん。分かった!

陽葵

((嬉しそう。

嬉しそうな顔、彼と似ている。

陽葵

((…バカ。もう忘れるの。

歯車はもうボロボロだった。

その時に治くんが歯車を交換してくれた。

徐々に彼との思い出は薄れていき、私も笑えるようになっていった。

3ヶ月後

陽葵!

陽葵

ん?どうしたの?

えっと、俺と付き合ってください。

陽葵

…え

陽葵の事情は聞いたけど、俺は木兎さんとはちゃう。

だから、付き合ってください。

陽葵

彼の名前を久しぶりに聞いた。

治くんがテレビやインターネットから一定期間離してくれたおかげで彼の事も他の人の事も入ってこなかったから。

これで私も変われるかもしれない。

大丈夫。

だってこう言うでしょう?

1人目は恋と別れを教えてくれる人。

2人目は永遠の愛を誓う人。

陽葵

よろしくお願いします!

ほんまか!?

ありがとう!

陽葵

うん、沢山私を笑顔にしないと怒るからな〜!

当たり前や!

歯車はもう全て砕けた。

もう大丈夫。

彼と今会う事があっても

私には愛する人がいるから。

𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸

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